イベント保険

イベント保険は地震や災害による事故も補償対象になる?種類別にご紹介

イベント保険で地震が補償対象になるかは、保険の種類によって異なります。

イベント保険は地震や災害による事故も補償対象になる?種類別にご紹介

「イベントの準備は順調に進んでいるけど、地震が起きたらどうしよう」

「イベント保険って地震のときも使えるのかな?」

このようなことでお悩みではありませんか?

地震大国の日本では、イベント開催時の地震対策は重要な課題です。

安心してイベントを開催するためには、地震に対応したイベント保険について正しく理解することが大切です。

この記事では、以下の内容を紹介します。

  • 地震が補償されるイベント保険
  • 地震が補償されないイベント保険
  • 地震を補償対象にしている保険3選

地震のリスクにイベント保険で備えたいと考えている方は、ぜひ最後まで目を通してみてください。

地震が補償対象となるイベント保険

地震が補償対象となるイベント保険

地震が補償対象になるイベント保険には、以下の3つがあります。

  • 興行中止保険
  • 傷害保険
  • 動産総合保険

それぞれについて詳しく解説していきます。

興行中止保険

興行中止保険は、コンサートやスポーツ大会など、いろいろなイベントが中止になった時のための保険です。

イベントを開くために使ったお金、例えば会場を借りる費用や宣伝費用、出演者に支払うお金などが戻ってくる仕組みです。

地震でイベントが中止になった時も、多くの興行中止保険でお金が戻ってきます。

たとえば、スポーツ大会の準備をしていたところ地震が起きて、安全のために中止にした場合、それまでに使ったお金が補償対象になります。

ただし、保険会社や保険の内容によっては、地震による中止は対象にならないものもあります。

そのため、保険に入る時は、どんな時にお金が戻ってくるのかをよく確かめておくことが大切です。

参考:https://www.goodhoken.co.jp/event/

傷害保険(オプション補償)

傷害保険は、イベント中のケガをしたときの医療費などを補償する保険です。

一般的に、地震によるケガは補償されませんが、「天災危険補償特約」というオプションを付けると、地震によるケガも保険金の支払い対象になります。

例えば、運動会中に地震が起きてケガをした場合や、地震による津波でケガをした場合も、保険金が支払われます。

ただし、すべての保険会社でこの特約が用意されているわけではありません。地震によるケガを補償したい場合は、加入前に必ず確認しましょう。

参考:レクリエーション傷害補償プラン | 三井住友海上 https://www.necf.jp/hoken/item/corporation/pdf/houjin_reku.pdf

参考:大同火災 https://www.daidokasai.co.jp/wp-content/uploads/2019/11/recreation_injury_bookletH25.pdf
参考:東京海上日動 https://tcon.tokiomarine-nichido.co.jp/iportal/CatalogDetail.tcon?method=initial_screen&;volumeID=TKN12001&;categoryID=1&catalogID=1321340000&type=mc&position=282&sortKey=CatalogMain70000&sortOrder=ASC

動産総合保険(オプション補償)

動産総合保険は、イベントで使用する機材、備品、展示品などの動産が壊れたり、失われたりした際に、その損害を補償する保険です。

一般的に、動産総合保険だけでは地震による損害は補償されませんが、「地震による損害を補償する特約」を付けることで、地震や津波で動産が壊れた場合も保険金を受け取れます。

一例として、イベント会場の照明器具が地震で破損した場合も、この特約に加入していれば保険金の支払いの対象となります。

ただし、この特約は全ての保険会社で取り扱っているわけではありません。

保険に加入する際には、必ず保険会社に問い合わせるか、パンフレットをよく読んで確認するようにしましょう。

参考:P15 地震危険担保特約条項 | 損保ジャパン
https://www.sompo-japan.co.jp/-/media/SJNK/files/hinsurance/webyakkan/dousansougou2107_yakkan.pdf?la=ja-JP

補償対象とならないイベント保険

補償対象とならないイベント保険

一方で、地震による被害が、支払いの対象にならないイベント保険もあります。

地震による被害が、支払い対象にならない2つのイベント保険を紹介します。

施設賠償責任保険

施設賠償責任保険は、お店や施設を運営している時に起きた事故で、利用客がケガをした場合に支払われる保険です。

ただし、地震や津波が原因の事故は保険の対象外です。地震は広い範囲で大きな被害が出るため、保険料が高額になってしまうからです。

例えば、地震で建物が揺れて利用客が転んでケガをした場合も、保険金は支払われません。

なお、地震による建物の損害については、地震保険など別の保険で備えることができます。

施設賠償責任保険は日常的な事故への備えとして重要ですが、地震などの天災は対象外となる点に注意が必要です。

参照:施設所有(管理)者賠償責任保険 | 三井住友海上 https://www.ms-ins.com/pdf/business/indemnity/shisetsu.pdf

イベント賠償責任保険(レクリエーション賠償保険)

イベント賠償責任保険は、イベント開催中の事故で主催者が参加者に対して負う責任を補償する保険です。

会場で転んでケガをしたり、設備が壊れてケガをしたりした場合に保険金が支払われます。

ただし、地震が原因で起きた事故は保険の対象にはなりません。

地震では一度に多くのイベントが被害を受ける場合があり、保険金の支払い金額が膨大になる可能性があるためです。

イベント賠償責任保険に加入する際は、地震による被害が補償の対象外であることを理解しておく必要があります。

参考:イベント賠償責任保険(主催者のための賠償保険) | グッド保険サービス https://www.goodhoken.co.jp/consul/view/96

地震を補償対象にしている保険3選

地震を補償対象にしている保険3選

地震による被害を補償対象にしている保険には、どのようなものがあるのでしょうか?

ここでは、地震による被害を補償する保険を3つご紹介します。

グッド保険サービスの興行中止保険

補償対象 イベントの準備費用(会場費・広告費など)が中止により無駄になった場合の費用
地震補償の条件 フリー設計型プランに加入すること
主な加入条件 イベント開催1ヶ月前までに保険会社への相談が必要/イベント開催2週間前までに手続き完了が必要

グッド保険サービスの興行中止保険の「フリー設計型」プランでは、地震による被害が補償対象となっています。

加入することで、地震によってイベントを開催できなくなった場合に、イベントの準備にかかった費用が補償されます。

地震などの予期せぬ出来事で中止になると、会場費や広告費などが無駄になってしまうこともあります。

グッド保険サービスの興行中止保険に加入しておけば、万が一地震が発生した際に、こうした損失をカバーできます。

保険料はイベントの規模や開催場所、時期などで決まります。

具体的な保険料を確認するためには、直接問い合わせが必要です。

参照::興行中止保険(イベント中止保険) | グッド保険サービス https://www.goodhoken.co.jp/event/

三井住友海上のレクリエーション傷害補償プラン

補償対象 イベント参加者のケガ(集合から解散までの間が補償対象)
地震補償の条件 「天災危険補償特約」に加入すること
主な加入条件 1日平均20名以上の参加者がいること/名簿等で参加者を把握できること/宿泊を伴わない行事であること

三井住友海上のレクリエーション傷害補償プランは、スポーツ大会や文化活動など、様々な行事に参加する方々のケガを補償する保険です。

基本的には地震によるケガは補償対象外ですが、「天災危険補償特約」というオプションに加入すると、地震が補償対象になります。

ちなみに、熱中症や食中毒の補償を追加できるオプションも用意されています。

イベントの種類に応じて特約を使い分けることができるので、使い勝手のよいイベント保険といえます。

参照:レクリエーション傷害補償プラン | 三井住友海上 https://www.necf.jp/hoken/item/corporation/pdf/houjin_reku.pdf

損保ジャパンの動産総合保険

補償対象 イベントで使用する機材・備品などの動産が破損・紛失した際の損害
地震補償の条件 地震・噴火・津波は基本的に補償対象外。「地震危険担保特約条項」の付帯で補償可能
主な加入条件 事故発生から30日以内に保険金請求手続きが必要

損保ジャパンが提供している動産総合保険は、イベントで使用する機材や備品などの動産が破損したり、紛失したりした際の損害を補償する保険です

基本的に地震による被害は補償の対象外ですが、「地震危険担保特約条項」を付帯することで、補償対象に含めることができます。

補償される金額は、損害の額から設定された免責金額を差し引いた金額となります。

大きな地震災害が起きた場合の保険金の支払いについては、通常は請求の手続きが終わってから30日以内に支払われます。

ただし、首都直下地震などの大規模な災害の場合は、支払期限が最大365日まで延長される場合があります。

地震のリスクが高い地域でのイベント開催の際などに、この保険の利用を検討するとよいでしょう。

参照:動産総合保険普通保険約款および特約条項 | 損保ジャパン https://www.sompo-japan.co.jp/-/media/SJNK/files/hinsurance/webyakkan/dousansougou2107_yakkan.pdf?la=ja-JP

記事のまとめ

記事のまとめ

この記事では、イベント開催時に地震が起きた場合の備えとして、活用できるイベント保険について詳しく解説しました。

イベント保険の中には、地震が起きたときに使える保険と使えない保険があり、それぞれの特徴を理解することで安心できる保険を選ぶことができます。

興行中止・傷害・動産総合の保険では、特約をつけることで地震の被害もカバーできます。しかし、施設賠償責任保険やイベント賠償責任保険では、地震の被害は保険金を受け取ることができません。

各保険の地震に対する補償範囲を押さえることで、イベント開催時の地震のリスクに適切に備えることが可能になります。

地震大国の日本でイベントを開催する際は、事前に保険の内容をよく確認し、安心してイベントを開催できる準備を整えることが大切です。

※免責事項

当サイトのコンテンツは一般的な情報の提供を目的としています。可能な限り正確な情報を提供するように努めておりますが、必ずしも正確性、合法性や安全性を保障するものではありません。個別具体的内容については専門家にご相談ください。

また当サイトからリンクやバナーなどによって他のサイトに移動された場合、移動先サイトで提供されるサービス等について一切の責任を負いません。

当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますのでご了承ください。 また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。

-イベント保険