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イベント参加者のための安心安全ガイドブック

イベント参加者のための安心安全ガイドブック

イベント参加者のための安心安全ガイドブック

多くの人が集まるイベントやレクリエーションには危険が存在し、思わぬ事故を招くことがあります。特に多くの人が参加する場合には、その規模も大きくなるでしょう。

ケガや事故が起きた際に、パニックにならずに落ち着いて適切な行動をとるには、「万が一の時にはどうしたらいいのか」を事前に把握しておくことが、何より大切です。

もしあなたの大切な人が突然倒れてしまったら?

大切な人や家族の命を守るために、イベントやレクリエーション中に参加中における万が一の時の対応方法やポイントについて、対応方法を覚えておきましょう。

ケガや事故が発生!まず何をすればいい?

ケガや事故が発生!まず何をすればいい?

1.安全の確保

車が通る道や、危険なものが近くにあるなど、二次被害が起きかねない場所や、狭くて応急手当ができない場合などは、負傷者を安全に手当ができる場所まで運びましょう。

熱中症が疑われる場合には、必ず日陰や冷房の効いた室内や車内などの涼しい場所に移動を。

一方、安全が確保されている場所であれば、大きなケガや急病で倒れている場合に限り、できるだけ動かさずその場で応急手当をしてください。

他の人にも危険が及ぶ可能性がある場合は、警告して避難させることも必要です。

2.応急処置

負傷者の意識があるか確認

負傷者の動きや出血などを観察し、声をかけて意識があるか確認します。

意識がある場合には、本人がいちばん楽だと希望する姿勢で寝かせてあげてください。

ぐったりしている、呼びかけの声に反応しない、意識がないなど重篤な場合には、すぐに救急車を呼びましょう。

救急車へ電話

救急車へ電話

119番通報して「救急です」と伝えます。

場所や住所が不明の時は、分かりやすい建物や目印を伝えてください。そして、病気やケガをしている人について説明します。(性別、年齢、病気やケガの状況など)

最後に、電話をかけた人の氏名、電話番号をお話しください。

なお、通話終了後も警察や消防から連絡がくることがありますので、電話にはいつでも出られる状態でその場所にいてください。

救急車が到着するまでの9分間

救急隊が現場に到着するまでの平均時間は約9.4分と言われています。

その間、意識のない負傷者は回復体位をとらせ、意識がない状態でも正常な呼吸を維持させます。

回復体位とは?

回復体位とは?

回復体位は負傷者を横向きに安定させることにより、呼吸を確保や嘔吐物をのどに詰まらせることによる窒息の防止を目的としています。

  • うつぶせ気味の横向きに寝かせます。
  • 上になる手を顎から顔の下に入れ、手の甲に顔を乗せるようにします。
  • 膝を90度に曲げて体を安定させます。

なお、必要に応じて、人工呼吸や心臓マッサージなどの応急処置を施すことも大切です。

救急車を呼ぶか迷ったときは

「今すぐ救急車を呼ぶべきか」「病院へ行くべきか」そんな判断に迷った時に専門家からアドバイスを受ける電話相談窓口があります。

それが「#7119」です。

医師や看護師、相談員がお話を伺い、病気やケガの症状を把握して、救急車を呼んだ方がいいか、急いで病院を受診した方がいいか、受診できる医療機関はどこか等を案内します。

対象エリアはこちら

3.医療機関の受診

3.医療機関の受診

ケガの程度によっては、ほとんど痛みを感じないケースもあるでしょう。

しかし、その時は病院に行く必要がないと思っていても、あとから痛みが気になってくることもあります。

また、ケガや事故後に時間が経過してから受診すると、ケガが十分に治らない恐れも。

なるべく、事故やケガをした当日中には受診するほうがいいでしょう。

なお、日曜・休日および土曜・平日夜間においては多くの医療機関が休診しています。

救急受診できる病院・診療所に、必ず電話診療が可能であるかなどを確認しましょう。

ケガで病院に行く目安

ケガをした場合、以下のような状況があれば病院を受診してください。

  • 出血が多い(傷口が大きい、出血量が多い、なかなか止血しない)
  • 顔色や体調が悪い
  • 頭をぶつけた(ぼんやりする、吐き気や嘔吐している)
  • ひどい頭痛やめまい
  • 身体の一部が動かない、動きがおかしい
  • けいれん
  • 目の動きに異常がみられる

上記はあくまで一部であり、症状がすぐに出ないこともあります。

そのため、事故やケガから48時間は注意して観察が必要です。

4.事故やケガの報告

必要に応じて、主催者や関係者に事故やケガの報告をしてください。

可能であれば、事故やケガの状況を記録しておくことも大事です。

主催者がレクリエーション保険に加入している場合には、契約者である主催者が保険金請求の手続きをします。

また、保険金を請求する際には、事故が発生してから所定の時間内(多くは30日以内)に保険会社または保険代理店に報告する必要があり、それを過ぎると保険金が支払われないので注意が必要です。

イベント参加前には事前準備を

イベント参加前には事前準備を

ケガや事故を完全に防ぐことは困難です。

しかし、発生確率を下げたり、発生した場合を想定した事前対策をすれば、被害を最小限に抑えることは可能になります。

イベント当日の気温や室内環境、体調や体質を考慮して万が一のための備えをしておくことが重要です。

さらに、もしもの時のために、応急手当による講習会に参加して、応急手当に関する正しい知識と技術を身につけておきましょう。

まとめ

まとめ

事故現場やけが人を目の当たりにするとパニックになってしまう人も少なくありません。

しかし、初期対応を誤ってしまうと二次被害を引き起こしたり、命の安全がおびやかされたりする可能性もあります。

そのため、初期対応は非常に重要です。

必ず、慌てず冷静に、落ち着いて適切な対処をすることを心がけましょう。

なお、事故やケガからの復帰時にはいくつもの注意点が存在します。

詳細を知りたい方はこちら

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