スポーツを楽しむ中で、思わぬケガや事故のリスクは避けられません。
そんな不安を解消してくれるのがスポーツ保険です。
しかし、よく知られている「スポーツ安全保険」は4人以上の団体でないと加入できません。
個人でスポーツを楽しむ方には、レジャー保険やスポーツ保険の個人向け商品がおすすめ。
今回は、個人で加入できるスポーツ保険の特徴や選び方、おすすめ商品をご紹介します。
スポーツを安心して楽しむための最適な保険選びの参考にしてくださいね。
スポーツ保険ってどんな保険?
スポーツ保険は、スポーツ活動中に発生する可能性のあるケガや事故に備えるための保険です。
個人や団体がスポーツを楽しむ際の安全を確保し、万が一の事態に備えることができます。
スポーツ保険の基本の補償内容は以下の通りです。
- ケガの補償:スポーツ中の急激かつ偶然な外来の事故によるケガを補償します。
- 賠償責任:他人にケガをさせたり、他人の物を壊したりした場合の法律上の賠償責任を補償します。
「スポーツ安全保険」は4人以上の団体向けで記名式
「スポーツ安全保険」は、公益財団法人スポーツ安全協会が提供する団体向けの保険商品です。
スポーツ活動、文化活動、ボランティア活動、地域活動などを行う4名以上のアマチュア団体が加入でき、加入時には団体構成員を記名する必要があります。
つまり、スポーツ安全保険は団体向けの保険であるため、個人での加入はできません。
個人でスポーツを楽しむ方や、4名未満の小規模なグループには適していません。
スポーツ安全保険の加入条件を満たせない場合は、個人向けのレジャー保険やスポーツ保険を検討する必要があります。
個人向けの商品であれば、個人のスポーツ活動中のアクシデントに対応できることはもちろん、補償内容もより柔軟です。
個人向けのレジャー・スポーツ保険ならスポーツ活動中のアクシデントにしっかり対応
個人向けのレジャー保険やスポーツ保険は、スポーツ活動中に起こりうる様々なアクシデントに対応できる柔軟な保険商品です。
団体保険とは異なり、個人で加入でき、自分のニーズに合わせた補償内容を選択できます。
スポーツの種類や活動頻度に応じて、適切な保障を受けられるのが特徴です。
以下で、スポーツごとの具体的な補償例を見ていきましょう。
サッカーでの捻挫や打撲
サッカーは接触プレーが多いスポーツですよね。
個人向けのスポーツ保険では、試合中や練習中の捻挫や打撲といった怪我をカバーします。
例えば、相手選手とぶつかって足首を捻った場合や、ボールが当たって打撲した場合などが傷害補償の対象となります。
野球での手・指の骨折や肉離れ
野球では、投球や打撃時の急な動きによる怪我が多く見られます。
個人向けスポーツ保険は、ピッチャーが投球時に指を骨折した場合や、バッティング中に肉離れを起こした場合などをカバー。
また、打球や送球が他の選手に当たってしまった場合の賠償責任も補償対象となることが多いです。
キックボクシングが職業でなければ加入できる保険も
格闘技は怪我のリスクが高いため、多くの保険では補償対象外となっています。
しかし、アマチュアとして楽しむ場合に限り、キックボクシングなどの格闘技を補償対象とする個人向けスポーツ保険も存在します。
ただし、プロや職業として行う場合は対象外となることを覚えておきましょう。
ゴルフ向けではホールインワン・アルバトロスも補償
ゴルフ向けの個人レジャー保険では、通常の怪我や用具の破損に加えて、ホールインワンやアルバトロスの達成時の祝賀費用も補償対象となることがあります。
ゴルフ特有の慣習に対応した補償内容で、祝賀会の費用負担を軽減できるのは非常にうれしいですよね。
「ゴルファー保険」などと呼ばれることもあります。
テニスラケットの破損
テニスでは、ラケットの破損も珍しくありません。
個人向けレジャー保険の中には、携行品損害補償として、プレー中のラケット破損を含むスポーツ用品の損害を補償対象とするものがあります。
携行品の補償は、被保険者が住宅外で携行する身の回り品が対象です。
ただし、通常使用による劣化は対象外となるため、急激かつ偶然な事故による破損であることが条件となります。
例えば、テニスの試合中にラケットが滑って破損した場合は補償対象です。
だから!活動に合ったスポーツ保険選びが重要
このように、個人向けレジャー保険やスポーツ保険なら、さまざまなスポーツのリスクに対応することができます。
しかし、補償内容は保険商品によって異なるため、自分の活動に合ったスポーツ保険を選ぶことが重要です。
次のセクションでは、個人向けスポーツ保険の選び方について詳しく見ていきましょう!
個人向けスポーツ保険のおすすめの選び方
個人向けスポーツ保険を選ぶ際は、自分のニーズに合った最適な保険を見つけることが重要です。
スポーツの種類や活動頻度などによって必要な補償内容は異なります。
ここでは、個人向けスポーツ保険の選び方について、抑えてほしい5つのポイントを詳しく解説します。
自分に最適な保険を見つける参考にしてみてくださいね。
スポーツの種類や危険度に応じて選ぶ
先ほど具体例で紹介した通り、スポーツの種類によって、発生しやすい怪我や事故のリスクは異なるもの。
例えば、コンタクトスポーツは怪我のリスクが高く、より手厚い傷害補償が必要かもしれません。
一方、ゴルフなどの比較的リスクの低いスポーツでは、用具の破損や賠償責任に重点を置いた補償が適しているかもしれません。
自分が行うスポーツの特性を考慮し、それに適した補償内容のスポーツ保険を選びましょう。
補償内容をしっかり確認する
スポーツ保険の補償内容は商品によって大きく異なります。
基本的な傷害補償や賠償責任補償に加え、携行品損害や救援者費用など、様々な補償がある場合があります。
自分のニーズに合った補償内容かどうかを細かくチェックしましょう。
また、補償金額や免責事項(補償対象外となる条件)もしっかり確認することが大切です。
特約(オプション補償)の必要性を検討する
個人向けスポーツ保険には、基本の補償に加えて特約(オプション補償)が用意されている商品もあります。
個人のニーズに合わせて補償内容をカスタマイズできますので、必要に応じて追加しましょう。
以下は、個人向けスポーツ保険で選択できる特約の一例です。
- 個人賠償責任補償特約
- 携行品損害補償特約
- 弁護士費用特約
- ホールインワン・アルバトロス費用補償特約
- 救援者費用等補償特約
- 天災危険補償特約(地震・噴火・津波によるケガも補償)
- 熱中症危険補償特約
- 細菌性食中毒等補償特約
自分のニーズや予算に応じて、必要な特約を検討しましょう。
例えば、ゴルフを楽しむ方にはホールインワン・アルバトロス費用補償特約が、高額な用具を使用するスポーツを行う方には携行品損害補償特約が有用かもしれません。
ただし、特約を追加すると保険料も上がるため、本当に必要な補償かどうかをよく考えることが大切です。
加入期間と保険料のバランスを考える
個人向けのスポーツ保険には、1日単位で加入できる短期型と、1年間などの長期型があります。
活動頻度や予算に応じて、適切な加入期間を選びましょう。
頻繁にスポーツを楽しむ場合は長期型の方が割安になることが多いですが、たまにしか活動しない場合は短期型の方が安く済むかもしれません。
保険料と補償内容のバランスを考慮し、コストパフォーマンスの良いスポーツ保険を選びましょう。
個人加入するならこれ!おすすめスポーツ保険商品5選
今回は、個人でスポーツを楽しむ方におすすめのスポーツ保険商品を5つ厳選しました。
どの保険も手軽に加入でき、幅広いスポーツ活動をカバーする充実した補償内容が揃っているものばかりです。
個人向けおすすめスポーツ保険
- JustInCase「1日ケガ保険」
- 三井住友海上「1DAYレジャー保険」
- au損保「ケガの保険 日常の事故」
- 楽天損保「超かんたん保険 スポーツプラン」
- PayPay保険「ちょこっと保険 スポーツプラン」
短期から長期まで、さまざまなニーズに対応できる個人向けスポーツ保険商品をご紹介します。
それぞれの特徴や補償内容を比較し、自分に最適なスポーツ保険を見つけてくださいね!
JustInCase「1日ケガ保険」
JustInCaseの「1日ケガ保険」は、短期的なスポーツやレジャー活動に最適な個人向けケガ保険です。
1日ケガ保険の特徴的な点は、スマートフォンで契約から保険金請求までの全プロセスをWEB完結できることです。
最短1日(24時間)から28日までの申込み可能で、活動が連続する場合にも柔軟に対応できます。
特徴
- 最短1日から最長28日間の契約が可能
- インターネットで簡単に申し込み可能
- 年齢や性別によって保険料が異なり、比較的低価格
補償内容
- ケガによる入院:一時金50,000円(1泊2日以上入院)
- ケガによる損傷:一時金20,000円(骨折・脱臼・靭帯断裂)
- ケガによる通院:日額1,000円
上記ケガ保険の補償内容に、以下個人賠償責任とホールインワン・アルバトロス費用の補償をプラスした「ゴルフほけん」も展開されています。
- 個人賠償責任:実費最大10,000,000円
- ホールインワン・アルバトロス費用:一時金100,000円
オプション
通常のケガ保険はスポーツ中の傷害の範囲がメイン補償となっていますが、「補償充実プラン」なら以下のオプションを付帯できます。
- 個人賠償責任
- 食中毒補償(入院・通院)
- 遭難救助費用
出典:【ケガ保険】スポーツやレジャーの直前でもオンラインで簡単加入|ジャストインケース
三井住友海上「1DAYレジャー保険」
三井住友海上の「1DAYレジャー保険」は、24時間単位で加入できる短期レジャー保険です。
1DAYレジャー保険の保険料は1日500円から。
セブンイレブンのマルチコピー機で簡単に加入できるので、急遽スポーツの予定が入った場合にも入りやすいのが嬉しいですよね。
ゴルフ向けプランはもちろん、スキーやスノーボードなどの冬季スポーツ向けのプランもあり、シーズン中の短期利用にもおすすめのスポーツ保険です。
特徴
- セブン-イレブンのマルチコピー機から24時間365日申し込み可能
- 最長7日間連続まで加入可能
- 幅広いレジャー活動に対応した総合的な補償内容
補償内容と保険料
1DAYレジャー保険では、ベーシックとプレミアムの2つのタイプが用意されています。
また、ゴルフ向け、スキー・スノボ向け、ハイキング・軽登山向けのプランが用意されており、それぞれ補償内容が異なるのが特徴です。
今回は、最もオーソドックスで、どんなスポーツにも使いやすい「レジャー全般」プランの補償内容をご紹介します。
ベーシック A1 | プレミアム A2 | ||
---|---|---|---|
ケガの補償 | 傷害死亡保険金 | 300万円 | 400万円 |
傷害入院時一時保険金 | 9万円 | 12万円 | |
骨折時一時保険金 | 9万円 | 12万円 | |
賠償の補償 | 日常生活賠償保険金 (本人のみ補償) |
1億円 | 3億円 |
その他の補償 | 救援者費用等保険金 | 200万円 | 350万円 |
保険料(1日・1名あたり) | 500円 | 700円 |
出典:1DAYレジャー保険(24時間単位型総合生活補償保険)(コンビニ手続用)|個人のお客さま|三井住友海上
契約プラン・タイプ|1DAYレジャー保険(24時間単位型総合生活補償保険)(コンビニ手続用)|個人のお客さま|三井住友海上
au損保「ケガの保険 日常の事故」
au損保の「ケガの保険 日常の事故」は、スポーツ中のケガだけでなく、日常生活やレジャー中のアクシデントまで幅広く補償する傷害保険です。
スポーツ・レジャー中に法律上の損害賠償責任を負った場合も補償可能で、賠償事故を起こし加害者となってしまった場合に、au損保があなたに代わって交渉する示談代行サービスも付帯されています。
特徴
- auユーザー以外も加入可能
- 月々410円からの手頃な保険料
- 年間を通して補償
補償内容
ゴールドコースなら、携行中の持ち物の破損や盗難などの損害が補償される携行品損害(自己負担額3,000円)もカバーしています。
補償内容 | ブロンズコース | シルバーコース | ゴールドコース |
---|---|---|---|
死亡・後遺障害 | 100万円 | 200万円 | 300万円 |
入院一時金 (3日以上の入院で) |
- | - | 2万円 |
入院保険金日額 (入院1日につき) |
2,000円 | 4,000円 | 6,000円 |
手術保険金 (手術により) |
1万円 または2万円 |
2万円 または4万円 |
3万円 または6万円 |
通院保険金日額 (通院1日につき) |
- | 500円 | 1,000円 |
熱中症補償 | ○ | ○ | ○ |
個人賠償責任 (自己負担額なし) |
1億円※3 | 1億円 | 1億円 |
示談代行サービス 賠償事故解決特約 |
○※3 | ○ | ○ |
携行品損害 (自己負担額3,000円) |
- | - | 30万円※4 |
救援者費用等 | - | 100万円 | 100万円 |
出典:ケガの保険 日常の事故:auの損害ほけん | auの金融・保険サービス | au
楽天損保「超かんたん保険 スポーツプラン」
楽天損保の「超かんたん保険 スポーツプラン」は、手軽に加入できるスポーツ保険商品です。
契約者が楽天会員であれば、被保険者は家族や友人など別の人を指定することもできます。
特徴
- 楽天会員限定サービス
- 月額390円からのリーズナブルな保険料
- 個人、夫婦、家族プランあり
補償内容
支払方法 | 節約コース | 標準コース | 充実コース | |
---|---|---|---|---|
本人型 | 年払 | 4,170円 | 7,890円 | 11,130円 |
月払 | 390円 | 720円 | 1,020円 | |
夫婦型 | 年払 | 7,710円 | 13,660円 | 19,200円 |
月払 | 710円 | 1,250円 | 1,760円 | |
家族型 | 年払 | 14,530円 | 24,520円 | 34,180円 |
月払 | 1,340円 | 2,250円 | 3,120円 | |
個人賠償責任保険金額 | - | 1億円 | 1億円 | |
通院保険金日額 | 500円 | 1,000円 | 1,500円 | |
入院保険金日額 | 1,000円 | 1,500円 | 2,000円 | |
手術保険金 | 入院中 | 10,000円 | 15,000円 | 20,000円 |
それ以外 | 5,000円 | 7,500円 | 10,000円 | |
携行品損害保険金額 | - | - | 10万円 | |
死亡・後遺障害保険金額 | 100万円 | 105万円 | 100万円 |
加入条件
- 楽天会員であること
- 日本国内に居住していること
- 18歳以上であること
- クレジットカード決済が可能であること
出典:【楽天市場】スポーツプラン:楽天超かんたん保険
【楽天市場】スポーツプラン > スポーツプラン 補償内容:楽天超かんたん保険
PayPay保険「ちょこっと保険 スポーツプラン」
PayPay保険の「ちょこっと保険 スポーツプラン」は、PayPayアプリから簡単に加入できるスポーツ保険です。
PayPayアプリ内で保険証券の確認や保険金の請求が可能なため、書類の管理や郵送の手間が省ける点が嬉しいポイント。
特徴
- PayPayアプリから簡単に手続き可能
- 月額470円からの手頃な保険料
- 個人、夫婦、家族プランあり
補償内容・保険料
スモールセット | ミディアムセット | ラージセット | ||
---|---|---|---|---|
月額の保険料 | 本人型 | 470円 | 720円 | 1,210円 |
夫婦型 | 690円 | 1,140円 | 2,030円 | |
家族型 | 1,120円 | 1,970円 | 3,660円 | |
傷害死亡保険金・傷害後遺障害保険金 | - | 最高100万円 | 最高200万円 | |
傷害入院保険金(日額・日帰り入院から) ※傷害手術保険金が自動で設定されます。 |
1,000円 | 1,500円 | 3,000円 | |
傷害通院保険金(日額・1日から) | 500円 | 750円 | 1,500円 | |
携行品損害保険金(保険期間通算) | 10万円限度 | 10万円限度 | 10万円限度 | |
日常生活賠償保険金(1回につき) ※示談交渉サービス付き |
1億円限度 | 1億円限度 | 1億円限度 |
健康・医療相談、暮らしのトラブル相談、介護・子育て相談など、日常生活に役立つさまざまなサービスを電話で利用できる生活サポートサービスもぜひ活用していただきたいです。
加入条件
- 過去3年以内に5万円以上の保険金を請求または受領したことがない
- 日本国内に居住し、日本で申込む個人
- 申込日の年令が満18才以上、補償開始日の年令が満80才以下
- Yahoo!ウォレット登録者ご本人のみ など
出典:スポーツプラン|PayPayほけん(PayPay保険サービス株式会社)【公式】
記事のまとめ:自分に合った個人向けスポーツ保険を選ぼう
スポーツを楽しむ時、「自分は大丈夫」と思っていませんか?
ケガや事故は予期せぬタイミングで起こるものです。
特に個人でスポーツを楽しむ方は、万が一の備えが重要です。
幸い、現在は手軽に加入できる個人向けスポーツ保険が充実しています。
1日単位の短期型から年間契約まで、ニーズに合わせて選べるスポーツ保険商品が揃っています。
ぜひ自分の活動に合った個人向けスポーツ保険を選び、安心してスポーツを楽しみましょう。
スポーツを心から楽しむためにも、適切な保険での備えを検討してみてはいかがでしょうか。