スポーツ保険といえば「スポーツ安全保険」が有名ですが、1日だけの加入を希望する方にとって、実はこの保険は選択肢になりません。
なぜなら、スポーツ安全保険は年間を通じた活動を前提とした保険であり、1日だけの加入や月割り、日割りの設定がないためです。
しかし、ご安心ください。
1日単位での加入が可能な保険商品は実際にいくつも存在します。
この記事では、1日だけのスポーツ活動でも十分な補償が得られる保険プランを詳しくご紹介します。
個人向け・団体向けの両方から、用途に合わせて選べる人気の保険プランと、その選び方のポイントをわかりやすく解説していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
スポーツ保険といえば!の「スポーツ安全保険」は1日だけの加入ができない
「スポーツ安全保険に1日だけ加入したい!」とお考えの方は多いのではないでしょうか。
先述した通り、残念ながら、スポーツ安全保険は1日だけの加入はできません。
スポーツ安全保険は、年間を通じた活動を前提としたスポーツ保険となっているため、月割りや日割りは設定されていないのです。
では、1日だけのスポーツ活動の際はどうすればよいのでしょうか?
以下の2つの選択肢をご検討ください。
- 民間の個人向け短期スポーツ保険に加入する
1日単位での加入が可能な保険商品があります。「1日だけ」など、必要な期間だけピンポイントで加入可能です。 - イベント主催者が団体スポーツ保険に加入している可能性も
スポーツイベントによっては、参加費に保険料が含まれているケースがあります。ご自身が参加者で、スポーツでのケガを補償したいとお考えの場合は、まず主催者に団体スポーツ保険への加入の有無を確認しましょう。
人気の1日スポーツ保険6プランの補償内容を紹介!
1日だけのスポーツ活動でも、万が一の事故に備えて適切なスポーツ保険に加入することが大切です。
ここでは、1日だけ加入が可能な人気の民間スポーツ保険を6プラン、一挙にご紹介します。
団体向け・個人向けのどちらも紹介していきますので、ご自身の活動に合ったスポーツ保険を選択してくださいね。
あいおい×みんレク「ネットで簡単!レクリエーション傷害保険」
あいおいニッセイ同和損保とみんレクが提供する「ネットで簡単!レクリエーション傷害保険」は、手軽にオンラインで加入できるレクリエーション保険です。
1日単位で契約できる団体向けのスポーツ保険で、スポーツ中の事故を起因とする傷害を、1日だけでもしっかり補償します。
行事参加中のケガはもちろん、熱中症、食中毒による入院、通院、万一の死亡・後遺障害なども補償します。
さらに、万が一事故が発生した場合の24時間365日の事故対応サービスや、幅広いレクリエーション活動をカバーする補償内容が特徴です。
ネット完結型の団体向けスポーツ保険はこのプランだけですので、お急ぎの方はぜひご検討ください。
プレミアムプラン(約75円~/1日1名あたり)の場合
補償内容 | 保険金額 |
---|---|
通院保険金(日額) | 5,000円 |
入院保険金(日額) | 10,000円 |
手術保険金 | 入院保険金日額の 入院中10倍/入院中以外5倍 |
死亡・後遺障害保険金 | 1,000万円 |
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AIG損害保険「レクリエーション傷害保険」
AIG損害保険の「レクリエーション傷害保険」は、幅広いレクリエーション活動をカバーし、参加者全員が補償対象となる団体向けスポーツ保険です。
熱中症や細菌性食中毒などのリスクも補償対象に含まれているので、安心してイベントを楽しむことができます。
また、1日の参加者人数の条件を20名としている保険会社が多いのですが、AIG損害保険のレクリエーション傷害保険では参加者10名以上から加入可能。
小規模の団体やスポーツ大会・練習の場合はAIG損害保険の当プランがおすすめです。
こちらも1日だけ加入OKのスポーツ保険となっています。
A20プラン(約35円~/1日1名あたり)の場合
補償内容 | 保険金額 |
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死亡保険金 | 900万円 |
後遺障害保険金 | 36万円~900万円 |
入院保険金(日額) | 5,000円 |
手術保険金 | 入院中5万円/入院中以外2.5万円 |
通院保険金(日額) | 3,000円 |
参考:レクリエーション傷害保険普通傷害保険行事参加者の傷害危険補償特約等セット
損保ジャパン「レクリエーション補償プラン」
損保ジャパンの「レクリエーション補償プラン」は、レクリエーション活動中の事故やケガを包括的に補償する団体向けスポーツ保険。
言うなれば、「レクリエーション保険のスタンダード」といったところです。
参加者全員が補償対象となり、熱中症のリスクもカバーします。
契約の方式は個別契約(活動日特定)方式と年間包括契約方式の2種類で、個別契約であれば1日だけが補償対象となります。
B区分(約150円~/1日1名あたり)の場合
補償内容 | 保険金額 |
---|---|
死亡・後遺障害 | 460万円 |
入院保険金日額 | 4,000円 |
手術保険金 | 入院保険金日額の 入院中10倍/入院中以外5倍 |
通院保険金日額 | 2,000円 |
参考:レクリエーション 補償プランのご案内 行事参加者の傷害危険補償特約セット 傷害保険
Pontaかんたん保険「スポーツ保険」(引受少額短期保険業者:株式会社justInCase)
Pontaかんたん保険の「スポーツ保険」は、スポーツ中のケガや事故に対する補償を提供する個人向けのスポーツ保険です。
このプランの最大の特徴は、契約者の年齢と性別によって保険料が決まること。
もちろん1日だけでの加入も可能で、保険期間は、1日〜28日まで選べます。
野球やサッカー、スキーなど幅広いスポーツに対応しており、他人へのケガや物損に対する賠償責任もカバーします。
Pontaポイントで保険料の支払いが可能で、保険料の1%分のPontaポイントがたまります。
補償内容 | 保険金額 |
---|---|
ケガによる入院(一時金) | 50,000円 |
ケガによる損傷(一時金) | 20,000円 |
ケガによる通院(日額) | 1,000円 |
個人賠償責任(実費) | 10,000,000円 |
参考:Pontaかんたん保険
セブンイレブン×三井住友海上「1DAYレジャー保険」
セブンイレブンと三井住友海上が提供する「1DAYレジャー保険」は、24時間単位で加入できる個人と少人数団体向けのレジャー保険です。
保険料は1日500円からで、セブンイレブンのマルチコピー機を利用して、24時間365日いつでも手続きが可能。
個人向けのほかに、ご家族・グループ向け(2名~)とゴルフコンペの幹事さん向け(7名~)の3つがありますので、規模に合わせて選んでくださいね。
なお、1DAYレジャー保険(スマートフォン手続用)は2024年7月1日以降販売停止となり、現在は1DAYレジャー保険(コンビニ手続用)のみが展開されていますのでご注意ください。
レジャー全般プレミアムA2プラン(1日・1名あたり700円)の場合
補償内容 | 保険金額 |
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傷害死亡保険金 | 400万円 |
傷害入院時一時保険金 | 12万円 |
骨折時一時保険金 | 12万円 |
日常生活賠償保険金(本人のみ補償) | 3億円 |
救援者費用等保険金 | 350万円 |
参考:1DAYレジャー保険(1日500円から入れるレジャー・スポーツ向け保険) | セブン‐イレブンで入る保険(三井住友海上)
楽天損保の1日保険シリーズ 「スポーツ保険」は2024年6月に販売終了
1日だけ加入できる個人向けスポーツ保険として人気を博していた楽天損保の「1日保険シリーズ」は、2024年6月28日午前0時をもって販売が終了しています。
なお、代替として「超かんたん保険 スポーツプラン」が提供されていますが、こちらは月額390円からのプランであり、1日だけの加入はできませんのでご注意ください。
詳細については、楽天損保の公式サイトをご確認ください。
1日スポーツ保険で必要な補償を得るコツ
スポーツ活動を1日だけ行う際の保険加入。
個人向け・団体向け、また保険料区分によってプランが分かれているケースが多く、種類が豊富のため、どんな補償が必要で、どう選べばいいのかお悩みの方もいるのではないでしょうか?
ここでは、スポーツ保険に1日だけ加入したいとお考えの方に向けて、必要な補償を得るためのポイントを詳しく解説します。
まずは自分の状況を把握することが重要
スポーツ保険に1日だけ加入する際は、まず参加するスポーツの種類や危険度を考慮する必要があります。
例えば、スキーやスノーボードなど転倒リスクの高いスポーツと、ウォーキングでは必要な補償が大きく異なってきます。
また、活動場所や時間帯、一緒に参加する人数なども重要なポイントです。
屋外でのスポーツ活動の場合は、天候によるリスクも考慮が必要ですよね。
スポーツ保険商品によっては、自身の年齢や健康状態、運動経験が加入時の判断材料となることもあります。
補償内容の確認は細かく行うことが大切
1日だけのスポーツ保険に限ったことではありませんが、保険に加入する際は補償額と免責事項をしっかりと確認してください。
ケガをした際の治療費を十分にカバーできる金額か、他人にケガをさせてしまった場合の賠償責任保険の上限額は適切かなど、具体的な金額をチェックしましょう。
保険金が支払われない場合(免責事項)についても注意が必要です。
故意による事故や違法行為はもちろん、特定のスポーツがそもそも補償対象外となっているケースもあります。
また、持病に関連する事故の扱いも事前に確認することをおすすめします。
自己負担額と追加補償(特約・オプション)もチェック
免責金額(自己負担額)の確認も忘れずに行いましょう。
免責金額とは、事故が発生した際に自己負担する必要がある金額です。
金額が高いと保険料は安くなりますが、その分事故時の負担が大きくなります。
また、基本の補償だけでなく、必要に応じて特約の活用も検討すると良いでしょう。
「たった1日だけだから」と高をくくらず、食中毒や熱中症など、スポーツ特有のリスクに対応する補償や、救援者費用、携行品の損害など、付随するリスクへの備えも忘れずに。
スポーツ保険へ加入する際には、複数の保険プランを比較検討することをおすすめします。
不明点があれば、契約前に保険会社に確認することで、安心して1日のスポーツ活動を楽しむことができますよ。
レジャーを安全に楽しむための事前準備リスト
ここまでに解説した通り、スポーツ保険に加入すれば、万が一の事態に備えることができます。
「1日だけだから保険を掛ける必要はない」と思っても、何が起きるかは誰にもわかりません。
また、「スポーツ保険に加入したからケガをしても大丈夫」というものではありません。
スポーツをより安全に、安心して楽しむためには、事前の準備と注意が最も重要です。
ここでは、レジャーを安全に楽しむための対策についてまとめます。
スポーツ実施前のチェックリストなどにしてご活用ください。
事前の安全確認と準備を忘れずに
天候や気象情報の確認 | 特に屋外でスポーツをする場合は、事前に天気予報をチェックしましょう。 |
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スポーツの内容や天気に合わせた服装 | 活動に適した服装や靴、必要な道具を用意してください。例えば、ハイキングの場合は歩きやすい靴や帽子、日焼け止めなどが必要です。 |
体調管理 | 十分な睡眠と食事を心がけ、体調を整えてからスポーツ活動に参加しましょう。 |
下見や情報収集 | 初めて訪れる場所の場合は、可能であれば事前に下見を行うか、詳しい情報を収集することをおすすめします。 |
万が一、何かあったときのための緊急連絡先
緊急連絡先リストの作成 | 家族や友人、かかりつけ医の連絡先を記載したリストを携帯しましょう。 |
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現地の緊急サービス情報 | 活動場所の最寄りの病院や警察署の連絡先を事前に調べておきましょう。 |
保険会社の連絡先 | 加入している保険会社の緊急時連絡先を確認し、携帯することをおすすめします。 |
グループでの活動の場合 | 参加者全員の緊急連絡先を共有しておくと安心です。 |
応急処置の基本知識
基本的な応急処置キットの携帯 | 絆創膏、消毒液、包帯などの基本的な医療用品を持っておきましょう。 |
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CPRや止血法の基礎知識 | 心肺蘇生法や止血法などの基本的な応急処置の方法を学んでおくとより安心です。 |
熱中症対策 | 水分補給の重要性を理解し、適切な休憩と水分摂取を心がけてください。熱中症対策は一年中必要です。 |
記事のまとめ:1日スポーツ保険で安心してレジャーを楽しもう
この記事では、1日だけ加入できるスポーツ保険の各プランについて詳しく解説しました。
プランによって補償内容や保険料が大きく異なりますので、以下の3点を特に意識して選んでいただければと思います。
- 参加するスポーツの特性や危険度に応じた補償額の確保
- 免責事項の確認(特に対象スポーツの制限の有無)
- 加入時の利便性(インターネット完結型かコンビニ申込か)
ただし、忘れてはいけないのが「スポーツ保険はあくまでも万が一の備え」という点です。
「保険に入ったから大丈夫」という考えは非常に危険です。
スポーツを安全に楽しむために最も重要なのは、事前の準備と当日の安全管理です。
基本的な安全対策をしっかり行った上で、万が一の事態に備えて1日スポーツ保険に加入する。
この両輪があってこそ、安心してスポーツを楽しむことができます。
たった1日のスポーツでも、事故は起こりえます。
「1日だけだから」と安全対策や保険加入を怠らず、十分な準備のもと、素晴らしいスポーツ体験をお楽しみください。