レジャー保険は、レジャーやスポーツ中のケガや賠償責任に対応した保険です。
多数の人々が参加するイベントもレジャーに含まれますので、団体向けの保険だと思っている人もいらっしゃるでしょう。
1日だけ補償を得られる1DAYレジャー保険は、自分でプランを選んで手軽に加入できる商品ですが、企業内で加入できる団体扱いやイベントの主催者が参加者のために加入できる団体向けの商品もあります。
この記事では、個人・家族向けや団体扱い、団体向けのレジャー保険について解説します。
ケガや賠償責任に備えるレジャー保険の基本と補償内容
レジャー保険は1日単位で加入できる、ケガや賠償責任に備えた保険です。
生命保険とは異なり、実際に負担した費用が補償されますが、死亡保険金や入院保険金などは生命保険・医療保険と同様、あらかじめ決められた金額が支払われます。
なお補償内容や保険金額は保険会社によって異なります。公式サイトや関連コンテンツをよく確認してから契約しましょう。
複数のプランあり!1日のみ契約できるレジャー保険とは?
レジャーは、休日を利用した娯楽や行楽のことで、レジャー保険ではハイキングや軽登山などが該当します。またゴルフやスノーボードなどのスポーツもレジャー保険の対象です。
レジャー保険として、レジャー全般・スポーツを補償の対象としている保険会社だけでなく、ゴルフ保険やスキー保険などシチュエーションに合わせた保険として販売している保険会社も多く、総称してレジャー保険とよびます。
また生命保険会社と損害保険会社のうち、レジャー保険は損害保険会社の商品です。
生命保険商品は楽天生命や東京海上日動あんしん生命など、損害保険会社は楽天損保や東京海上日動火災保険などと分かれています。
主な補償内容
レジャー保険の基本保障は、ゲガの補償です。こでは、レジャー保険によくある補償内容を紹介します。
レジャー保険のおもな補償内容
死亡保険金 | 事故によるケガにより、死亡した場合の補償 |
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入院・手術保険金 | 事故によるケガで入院・手術した場合の補償 |
国内旅行傷害保険 | 国内旅行中の事故でけがをした場合の、死亡・後遺障害・入院・手術・通院に対しての補償 |
賠償責任保険 | 日常生活で他人にケガをさせたり、他人の物を壊したりした場合の補償 |
救済者費用等保険金 | 契約者や救助された人、親族などが救助費用を負担した場合の補償 |
保険期間が1年以上の保険であれば、特約を自由に付帯したり外したりできますが、1日保険(1DAY保険)のレジャー保険では特約もあらかじめセットになっていて、カスタマイズできません。
申し込み方法
保険期間が短い1日レジャー保険の契約は、基本的にネット完結型です。
公式サイトや重要事項説明書を参考にしながら、自分に合ったプランを選び、ネットの案内に従って必要事項を入力し、申し込みます。
生命保険でもネット完結の商品は増えていますが、比較的わかりやすい保険商品は、保険募集人の説明なく申し込めます。
レジャー予定日まで時間がない人や手軽にケガや賠償責任に備えたい人に向いています。
自身に合う補償内容を詳しく知りたい方は、保険会社や保険代理店へ直接行って説明を受けることをおすすめします。
よく利用される1日レジャー保険の商品プランやポイント
レジャー保険をもう少し理解できるよう、ここでは実際に保険会社が、どのようなレジャー保険を取り扱っているか、それぞれのプランやポイントを紹介します。
楽天損保「1日単位の保険シリーズ」
楽天グループには、定期保険や医療保険を取り扱う楽天生命だけでなく、スマホで申込・契約できる1DAY保険を取り扱う楽天損保があります。
楽天損保の1DAY保険は、シチュエーションごとに保険商品が分かれており、目的に合わせて簡単に選ぶことができます。
楽天損保の「1日単位の保険シリーズ」には、スポーツ保険、国内旅行傷害保険、お出かけ安心レジャー保険、ゴルフ保険などがあります。
いずれもケガや賠償責任に備えられる保険です。契約方法や手続きの流れ、保険料の支払い方法など、詳細は楽天損保に問い合わせてみましょう。
三井住友海上「1DAYレジャー保険」
自動車保険や火災保険などを扱う損害保険会社の三井住友海上では、レジャー保険を「1DAYレジャー保険」として販売しています。
また国内旅行傷害保険やゴルファー保険などのレジャー保険もあります。
1DAYレジャー保険には、「ゴルフ向け」や「ハイキング・軽登山向け」など複数のプラン・タイプがあります。
WEBで事前予約をしてからセブンイレブンのレジで申し込み、またはマルチコピー機での直接申し込みが可能です。
レジャー保険は団体加入可能?団体扱いとは?
レジャー保険には、家族みんなでまとめて加入できるタイプがあります。
家族向けですので、最大でも6名程度です。またゴルフに限れば、セブンイレブンで加入できる1DAYレジャー保険に「ゴルフコンペの幹事さん向け」があり、7名~99名で加入できます。
団体扱いで加入できるレジャー保険もあります。団体扱いとは、企業などの団体の従業員が利用できる払込経路のひとつで、割安な保険料で加入できます。
ただ、団体扱いはあくまでも払込経路のひとつであって、団体向けの商品ではありません。
団体扱い・団体向けレジャー保険の違い
- 一般的なレジャー保険:個人や家族向け
- 団体扱いのレジャー保険:団体(企業など)内の従業員向け
- 団体向けレジャー保険:イベント主催者(イベント参加者)向け
注意!人数によっては団体向けの保険の方が最適な場合も
1日保険のレジャー保険にはさまざまなプランがありますが、おもに個人向けで、多くても5名程度の団体(家族)でしか加入できません。
では、20名以上など多くの人数が団体で参加する場合にはどのような保険があるのでしょうか。
ここでは、団体向けのイベント保険とレクリエーション保険について解説します。団体扱いとの違いも確認してください。
被保険者が不特定多数の場合:イベント保険
イベント保険とよばれるレジャー保険もあります。イベント保険は、イベントを主催する学校教育機関や町内会、民間企業などが加入する保険で、不特定多数が参加するイベントに向いています。
イベント保険には、次のような種類があります。
- イベント賠償責任保険:主催者の不備により発生した事故により、イベント参加者などがケガをしたり、物が壊れたりした場合で、主催者が法律上の損害賠償責任を負った場合に補償される保険
- イベント中止保険:降雨、強風などの悪天候でイベント参加者の来場が不能となった場合に、すでに支出した費用が補償される保険
イベント保険は、東京海上日動、三井住友海上、グッド保険サービスなどが取り扱っています。
被保険者が20名以上の場合:レクリエーション保険
レクリエーション保険は、行事参加者が行事参加中の事故による損害を補償する保険で、万が一の際には死亡保険金、入院保険金、手術保険金、通院保険金などの補償を受けることができます。
補償の対象となるレクリエーションの種類も多く、花見や海水浴、ハイキング、ヨガ、キャンプ、マラソン、スキーなどスポーツも含まれます。
レクリエーション保険は、あいおいニッセイ同和損保、損保ジャパン日本興亜などで販売されています。
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まとめ
1日レジャー保険には、個人・家族向けと団体向けがあり、特に個人・家族向けは自分でプランを選び契約しなければなりません。
商品によって多少の違いはありますが、おもな補償はケガと賠償責任です。
すでに生命保険商品に加入していて、知り合いの保険募集人がいる場合などは、直接、レジャー保険の選び方について問い合わせてみるのもひとつの方法です。
1日とはいえ、ケガと賠償責任に備えるための大切な補償ですので、不明な点は解消してから契約しましょう。