イベント保険の概要と補償内容・保険料の例をまとめて解説

主催イベント・行事における万が一の事故や参加者のケガに備えたい場合は、イベント保険への加入がおすすめです。

この記事では、イベント保険の概要と主な補償内容・特約について解説します。

イベント保険は1日1人あたり数百円程度から加入できる手頃な保険となっているので、団体での行事開催を予定している方はぜひ参考にしてみてください。

イベント保険とは

まずは、イベント保険の対象となる行事の概要と、契約方法の種類・違いについて詳しく見ていきましょう。

イベント保険の対象となる行事

イベント保険の対象となる主な行事・レクリエーションの種類は以下の通りです。

このように、一部の危険度の高いアクティビティ（例：スキューバダイビング）を除き、ほぼ全ての行事・レクリエーションでイベント保険に加入することができます。

イベント保険の契約方式

イベント保険を契約する際は、イベントごとに契約を結ぶ「スポット契約」と、年間のイベントをまとめて契約する「年間包括契約」の2種類があります。

それぞれの特徴と使い分け方は以下の通りです。

スポット契約

スポット契約は、行事・レクリエーションの開催時に1日単位でイベント保険へ加入する方式のことです。

1日に複数の会場でイベントを開催する場合や、複数日にわって同じ会場でイベントを開催する場合には、それぞれを1契約としてイベント保険に加入することになります。

イベント開催が不定期であったり、急遽イベント開催が決定したりした場合に便利です。

年間包括契約

年間包括契約は、年間を通して開催される行事・レクリエーションを一括してイベント保険に加入する方式のことです。

イベント保険によっては1か月や半年等の期間を指定できるものもあります。

年間包括契約は以下のようなケースで適しています。

• 年間行事が事前に決まっている学校や企業
• 定期的にイベントを開催しているサークル
• 季節によって決まった行事を開催している地域団体（例：子ども会）
• 年間を通して定期的に試合を行っている地域団体（例：野球団）　等

なお予定されていた行事・レクリエーションが中止となった場合は、保険会社へ連絡することで中止分の保険料の払い戻しを受けることが可能です。

基本補償の種類・内容を簡単解説！

イベント保険はイベント開催に伴う様々なリスクに備えたもので、主な補償として以下の商品が含まれます。

• 傷害保険
• 施設賠償責任保険
• 興行中止保険
• 動産総合保険

続いて、各保険の補償内容と料金プランの例を詳しく見ていきましょう。

傷害保険

傷害保険は、行事の開催中に生じた参加者の事故・ケガを補償するイベント保険で、主に以下の補償を受けられます。

以下は傷害保険に加入した場合の保険料・保険金の一例です。

施設賠償責任保険

施設賠償責任保険は、設営したテントの倒壊等に伴う参加者および機材への傷害・損害を補償するイベント保険で、主に以下の補償を受けられます。

以下は施設賠償責任保険に加入した場合の保険料・保険金の一例です。

動産総合保険

動産総合保険は、動産（不動産を除く現金・商品・道具等の財産）の紛失や破損に伴う損害を補償するイベント保険で、主に以下の補償を受けられます。

以下は動産総合保険に加入した場合の保険料・保険金の一例です。

興行中止保険

興行中止保険は、イベントそのものが開催中止となった場合の損害を補償するイベント保険で、主に以下の補償を受けられます。

以下は興行中止保険に加入した場合の保険料・保険金の一例です。

※縮小支払割合とは、損害額に対する補償金額の割合のことです。

合わせて契約を検討したいおすすめの特約

イベント保険では、前述した基本補償に加えて以下のような特約を付加することができます。

一般的なイベントの場合は初期対応費用補償特約や訴訟対応費用特約を付けておくと安心です。

またフードマーケットのように飲食物の提供がある場合は食中毒に関する特約、施設や備品のレンタルを行う場合はそれらを対象とした特約を検討してみましょう。

なおイベント保険に付加できる特約の種類は保険会社によって異なるため、加入したい特約がある場合はあらかじめパンフレットやホームページ等で情報をチェックしておくとスムーズです。

イベント保険の概要まとめ

イベント保険は手頃な保険料で幅広い補償を受けられる便利な保険商品です。

大小さまざまな規模に対応することができるので、イベント主催者・責任者の方はぜひ加入を検討してみてください。

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