「イベント賠償責任保険の相場ってどのくらいなんだろう?」
「イベントの規模によって保険料相場はどう変わるの?」
イベントを安全に開催し、予期せぬ損害に備えるには、適切な保険に加入することが大切です。
同時に、その費用の相場についても考える必要があります。
イベント賠償責任保険の相場について詳しく知っておくことは、適切な保険選びに役立ちます。
また、必要な補償範囲を理解することで、イベントのリスクに対して十分な保護を確保できます。
この記事では、次の内容を紹介します。
この記事のポイント
- イベント賠償責任保険の基本的な補償内容と相場の関係
- イベントの規模・種類・スタッフ数による保険料金額の違い
- 主要な保険会社のイベント賠償責任保険の相場比較
この記事を情報を知ることで、イベント賠償責任保険の相場について理解が深まります。
その結果、自分のイベントに合った適切な保険を、相場を踏まえて選べるようになります。
この記事で得た知識を活用し、イベントの特性に合った保険を見つけ、安心してイベントを開催できるようにしましょう。
イベント賠償責任保険とは?補償内容は?
イベント賠償責任保険は、イベント主催者やスタッフを守るための保険です。
イベント中に、参加者がケガをしたり会場の物が壊れたりした場合、主催者は責任を問われることがあります。
そんな時、イベント賠償責任保険があれば、賠償金を支払う必要が生じてもその費用を補償してくれます。
イベント賠償責任保険は、大規模なイベントだけでなく、小規模なイベントでも加入できます。
加入期間も1回だけのイベントでも、年間を通して複数のイベントを開催する場合でも自由に調整できます。
補償内容
イベント賠償責任保険では、主に以下のような事故を補償します。
- 参加者がケガをした場合
- 会場を壊してしまった場合
- イベントが中止になった場合
- イベントで使う施設に損害を与えてしまった場合
- イベントで使う備品などを壊してしまった場合
補償される金額は、保険の種類によって数千万円から数億円まで幅があります。
対人・対物賠償の補償や、イベント特有のリスクに対する補償など、必要に応じて選択できます。
イベントの規模や内容に合わせて、必要な補償内容を選びましょう。
たとえば、小さな地域のイベントと大きな音楽フェスでは必要な補償は違います。
補償の内容と金額をよく理解することが、自分に合った保険を選ぶポイントです。
イベント賠償責任保険の対象となるイベント例と支払い対象の損害
イベント賠償責任保険は、様々な催し物を安全に開催するための大切な備えです。
この保険があれば、イベント中の予期せぬトラブルや損害から主催者を守ってくれます。
ここでは、イベント賠償責任保険について、以下の3つの重要なポイントを説明します。
- 対象となるイベントの例
- 補償対象外となる損害
- 保険金支払いが拒否される可能性がある場合
それでは、イベントを安全に開催するための準備について詳しく見ていきましょう。
対象となるイベントの例
イベント賠償責任保険は、少人数での身近なイベントから大規模なものまで、幅広いイベントを対象としています。
主な対象イベントは以下のとおりです。
- グルメ祭り
- スポーツ大会(ソフトボール、バレーボール退会など)
- 文化イベント(ダンス発表会・音楽コンサートなど)
- 地域の祭り(みこし行事など)
- ボランティア活動や地域の行事
このように、イベント賠償責任保険は、様々なイベントで起こりうる様々な事故に対する備えとなります。
参照:イベント賠償責任保険(主催者のための賠償保険) | グッド保険サービス
補償対象外となる損害
イベント賠償責任保険は多くの損害を補償しますが、すべての損害が対象になるわけではありません。
例えば、故意に起こした事故や、法律で禁止されていることが原因で起こった損害は、補償の対象外です。
具体的に、以下のような損害は補償されません。
- 主催者が故意に起こした事故による損害
- 地震や台風など、自然災害による損害
- 戦争や暴動による損害・イベントの中止や延期による損失
これらの損害は、主催者が予測したり防いだりすることが難しいものです。
そのため、保険会社はこれらの損害を補償対象外としています。
参照:イベント賠償責任保険(主催者のための賠償保険) | グッド保険サービス
保険金支払いが拒否される可能性がある場合
保険に加入していても、状況によっては保険金が支払われないことがあります。
保険金支払いが拒否される可能性がある主な場合は以下の通りです。
- 故意の事故による損害(店主が意図的にお客にケガをさせたなど)
- 大規模な自然災害(地震で看板が落ちてお客がケガなど)
- 自己所有物の損害(自店の商品を誤って破損など)
これらの場合、主催者の責任が問われる可能性が高くなります。
そのため、イベントを開催する際は、法律や規則を守り、十分な安全対策を行うことが大切です。
参照:イベント賠償責任保険(主催者のための賠償保険) | グッド保険サービス
イベント賠償責任保険を提供する保険会社の保険料相場
イベント賠償責任保険は、保険会社によって保険料や補償内容が大きく異なるため、最適な保険を選ぶのは容易ではありません。
ここでは、主要な保険会社のイベント賠償責任保険の保険料相場を比較し、それぞれの保険の特徴を解説します。
グッド保険サービスのイベント賠償責任保険
グッド保険サービスの保険は、あいおいニッセイ同和損保が引き受け会社となっています。
イベントの種類や参加人数によって料金が変わるため、小さな集まりから大きなお祭りまで、様々なイベントに対応できるのが特徴です。
この保険の料金は、主に次の3つの要素で決まります。
- イベントの種類(例:グルメ祭り、スポーツ大会など)
- 参加者の人数
- 補償の範囲(例:参加者の怪我に対する補償、会場の破損に対する補償など)
保険料の具体例は以下のとおりです。
イベントの種類 | 開催日数 | 参加者数 | およその保険料 |
---|---|---|---|
グルメ祭り | 2日間 | 2,000人 | 32,000円 |
祭り(みこし1台) | 2日間 | 5,000人 | 66,000円 |
ダンス発表会 | 2日間 | 2,000人 | 29,300円 |
ソフトボール大会 | 2日間 | 300人 | 10,000円 |
この表から、参加者数が多かったり飲食が伴ったりするイベントの場合、保険料が高くなる傾向があることが分かります。
保険料の支払いは、イベントの規模や内容に応じて調整されます。
補償の範囲と保険料のバランスをよく考えて、自分に合った保険を選びましょう。
参照:イベント賠償責任保険(主催者のための賠償保険) | グッド保険サービス
JAのイベント賠償責任共済
Aのイベント賠償責任共済は、様々な種類のイベントに使える保険です。
この保険の特徴は、多くの種類の事故に対応できることと、料金の仕組みがシンプルなことです。
イベント中に起きた様々な事故による参加者のケガに対する賠償責任を補償します。
例えば、スポーツ大会や地域の行事など、幅広いイベントが対象になります。
例えば、次のような場合が対象になります。
ランク | イベントの例 | 1人あたりの料金 |
---|---|---|
1級 | バレーボール・ボウリング・草むしりなど | 12.0円 |
2級 | 野球・剣道・運動会・みこし(子供主体)・防災訓練など | 20.1円 |
3級 | スキー・相撲・ラグビー・みこし(大人主体)など | 28.6円 |
上記の料金設定によって、イベントの危険度に応じた適切な保険料を支払うことができます。
JA共済は、農家組合員以外の方でも利用でき、シンプルな料金体系ながら幅広い補償を提供しています。
参照:イベント共済 | JA共済 ,イベント開催時の、万一の事故などに対する安心の保障をご用意しています。 | JA共済
東京海上のイベント賠償責任保険
東京海上日動火災保険株式会社のイベント賠償責任保険は、イベントで起こりうる様々な危機に対応できるよう、以下の4種類の保険を組み合わせて利用できます。
- イベントキャンセル保険
- 施設賠償責任保険
- 傷害保険
- 動産総合保険
これらの保険を必要なものだけ組み合わせることで、保険料が算出されます。
保険料はイベントの内容によって異なりますが、4種類の保険を組み合わせた場合の保険金の合計額の一例は以下のようになります。
イベント種類 | 費用総額 | 参加者数/期間 | 合計保険料 |
---|---|---|---|
屋外コンサート | 4,000万円 | 1万5千人 | 約149万5,000円 |
祭り | 100万円 | 2日間 | 約15万2,000円 |
スポーツ大会 | 20万円 | 500人 | 約9万2,000円 |
この保険の特徴は以下のとおりです。
- イベントの規模が大きいほど、保険料は高くなる傾向があります。
- 屋外イベントは天候によるリスクがあるため、イベントキャンセル保険の保険料が高くなりやすいです。
- 参加者が多いイベントは、傷害保険の保険料が高くなる傾向があります。
イベントの規模や内容によって保険料は大きく変わりますので、保険会社に相談して見積もりを受けることをおすすめします。
保険料の支払い方法や時期についても、個別に相談するのが良いでしょう。
日本観光振興協会「団体イベント保険」の保険料
日本観光振興協会の「団体イベント保険」は、イベントを開催する地域の人口によって保険料が決まります。人口が多いほど保険料が高くなる仕組みです。
この保険の特徴をまとめると、次のようになります。
- イベント参加人数ではなく、地域の人口で保険料が決まる
- 人口が増えるにつれて保険料も上がる
- 年度の途中から入る場合は、残りの月数で保険料を計算する
例えば、人口によって基本の保険料は以下のように変わります。
地域の人口 | 基本保険料 |
---|---|
2.5万人未満 | 30,000円 |
5万人以上7.5万人未満 | 70,000円 |
20万人以上50万人未満 | 220,000円 |
100万人以上200万人未満 | 990,000円 |
さらに、イベントの内容によっては、追加のオプションを付けることができます。
例えば、食べ物を提供する場合は「生産物リスク」、花火大会を開催する場合は「花火大会リスク」というオプションがあります。
参照:日本観光振興協会イベント保険団体制度 | 日本観光振興協会
全国社会福祉協議会「ボランティア行事用保険」
全国社会福祉協議会の「ボランティア行事用保険」は、主にボランティア活動や地域の行事のための保険です。
行事の種類や宿泊の有無によって保険料が変わるのが特徴です。
具体的な保険料を見てみましょう。
行事の種類 | 保険料(1人あたり) |
---|---|
日帰り(A1プラン) | 28円/日 |
日帰り(A2プラン) | 126円/日 |
日帰り(A3プラン) | 248円/日 |
1泊2日 | 241円 |
3泊4日 | 300円 |
5泊6日 | 359円 |
この保険に入るには、社会福祉協議会に登録する必要があります。
また、日帰りの行事の場合は、最低でも20人分の保険料を支払う必要があるので注意しましょう。
イベントに備えるならレクリエーション保険も検討しよう
イベント保険は、大人数のイベントを対象としているため、小規模なイベントには保険料が高くなってしまうことがあります。
そこで、参加者が数十人程度のイベントなら、もっと気軽に加入できる「レクリエーション保険」を検討してみましょう。
レクリエーション保険には、以下のような特徴があります。
- 参加者20名以上のイベントが対象
- イベント主催者が保険料を負担し、参加者全員をまとめて保険に加入
- 保険加入には、参加者全員の氏名が記載された名簿の提出が必要
レクリエーション保険は、イベント賠償責任保険と比較して、手頃な保険料の金額相場で幅広い補償が得られます。
イベント賠償責任保険と組み合わせたり、使い分けたりすることで、開催予定のイベントに合わせて価格相場や補償内容をカスタマイズできるようになります。
次のイベント企画の際には、レクリエーション保険の加入も選択肢の一つとして検討してみるのも良いでしょう。
イベント保険の保険料相場についてのまとめ
この記事では、イベント賠償責任保険の相場や、イベントの規模によって保険料がどう変わるかについて説明しました。
イベント賠償責任保険の相場は、参加人数や開催日数、イベントの内容によって決まります。
例えば、小規模なイベントなら1万円程度から、大規模なイベントだと100万円以上になることもあります。
複数の保険会社のプランを比較検討することで、あなたのイベントに最適な保険を見つけられます。
適切な保険に加入することで、安心してイベントを運営できるだけでなく、万が一の事故にも対応できます。
補償内容と保険料のバランスをよく考え最適な保険を選び、安心してイベントを開催できるようにしましょう。