損保ジャパンの1日スポーツ保険(レクリエーション補償プラン)は、お花見やバーベキューといった軽いレクリエーションから、サッカーや野球などの本格的なスポーツまで、幅広い活動を補償する1日保険です。
20名以上の団体なら1日30円から加入できる手頃な保険料で、熱中症や食中毒まで補償してくれる心強い味方です。
この記事では、損保ジャパンの1日スポーツ保険の特徴や申込方法、補償内容、保険料などについて、分かりやすく解説していきます。
イベントを安心して開催するための参考にしてくださいね。
損保ジャパンの1日スポーツ保険の特徴
スポーツやレクリエーション活動中の事故やケガに備える「1日スポーツ保険」は、イベントの主催者や参加者にとって心強い味方です。
損保ジャパンの1日スポーツ保険である「レクリエーション補償プラン」は、集合から解散までの間に発生した事故を包括的にカバーし、熱中症のリスクまで補償します。
20名以上の団体での加入が条件で、活動内容に応じて3段階の料金設定があり、手頃な保険料で充実した補償を得られるのが特徴です。
こんな人におすすめ!
損保ジャパンの1日スポーツ保険は、スポーツやレクリエーション活動を主催・運営する方々におすすめです。
具体的には、地域の運動会や子ども会イベントの主催者、学校行事の担当者、企業の福利厚生担当者などが対象となります。
また、定期的に活動するスポーツサークルや同好会の代表の方・責任者にとっても使い勝手が良いのではないでしょうか。
一人が代表となって加入申し込みをすることで、参加者全員が補償対象となり、活動中の不測の事態に備えることができます。
特に、一日限りのイベントや短期の活動を予定している方にとって、使いやすい1日スポーツ保険となっています。
損保ジャパン1日スポーツ保険の申込方法
1日スポーツ保険への加入は、活動の規模や頻度に応じて2つの契約方式から選択できます。
なお、損保ジャパンの場合は申し込みの際に参加者名簿の準備が必要ですので、事前に整理しておくことをおすすめします。
事故が起きた際の保険金請求をスムーズに行うためにも、参加者の情報は正確に記録しておくことが重要です。
イベントごとの個別契約
一回限りのイベントや不定期の活動には、「個別契約方式」が適しています。
この場合、開催日が決まり次第、以下の情報を損保ジャパンまたは取扱代理店に連絡します。
- 開催予定日
- 予定参加者数(20名以上必須)
- レクリエーションの種類(危険度によってA・B・C区分)
なお、悪天候などで順延となった場合は、1か月以内であれば自動的に保険期間が変更されるため、急な予定変更にも対応可能です。
また、順延日が1か月を超える場合は、別途契約手続きが必要となりますので、早めに損保ジャパンへ連絡しましょう。
運動会やスポーツ大会など、屋外での活動の場合は特にこの順延特約が役立ちます。
年間を通じた包括契約
定期的に活動をしている場合は、「年間包括契約方式」がおすすめ。
損保ジャパンに年間の活動予定表を提出し、以下の手順で契約を進めます。
- 年間の予定参加者数を見積もり
- 暫定保険料の支払い
- 実際の開催実績に基づく精算
スポーツサークルや定期的な教室運営、シーズンを通じたスポーツイベントなど、継続的に活動を行う方は年間包括契約方式の方が便利です。
また、予定変更にも柔軟に対応できるため、年間を通じて安定したスポーツ保険の補償を得ることができます。
申し込み時の注意点
損保ジャパンの1日スポーツ保険の申し込みに際しては、以下のことを覚えておきましょう。
- 名簿の備え付けは必須(保険金請求時に提示が必要な場合あり)
- 最低保険料は1,000円から
- 宿泊を伴う活動は対象外
- スキューバダイビングなど危険度の高い活動は引受不可
- 開始日の前日までに手続き完了が必要
なお、オンライン申込や電話での具体的な申込手順については、損保ジャパンの公式パンフレットには記載がありませんでした。
申込に関する詳細は取扱代理店または損保ジャパンに問い合わせる必要があります。
保険の加入手続きについて、具体的な申込方法や必要書類についてなど、不明な点がある場合は、損保ジャパンのカスタマーセンター(0120-888-089)に問い合わせることをおすすめします。
申込み前に補償内容や保険料について確認したい場合も、気軽に相談することができます。
補償内容と保険料を詳しく解説
スポーツ・レクリエーション活動中の万が一の事故に備えるためには、補償内容をしっかりと理解しておくことが大切です。
損保ジャパンの1日スポーツ保険は、急激かつ偶然な外来の事故によるケガから、近年増加している熱中症まで幅広くカバーします。
レクリエーション補償プランの対象となる活動例
損保ジャパンは、スポーツやレクリエーションの危険度によってA・B・Cの3区分に活動の種類を分けています。
それぞれのリスクに応じた保険料と保険金額を設定しています。
区分 | 対象となるスポーツ・レクリエーション |
---|---|
A | いちご狩り、いも掘、遠足(日帰り)、お花見、海水浴、ゲートボール、潮干狩り、ソフトボール大会、卓球、町内清掃、テニス、ドッジボール、なわとび、ハイキング、花火大会(市販程度の花火)、バーベキュー、バドミントン、バレーボール、ボウリング、盆踊り、もちつき、ヨガ、ラジオ体操、料理教室 など |
B | ウィンドサーフィン、運動会、キャンプ(日帰り)、競歩、クレー射撃、サイクリング、魚釣り(船使用不可)、スケート、軟式野球(準硬式を含む)、バスケットボール、ハンドボール、フィールドアスレチック、フェンシング、防災・避難訓練(市民、学童が行う程度のもの)、マラソン、ボルダリング(登る壁の高さが5mを超えるものを除く)など |
C | カヌー競漕、空手、硬式野球、サーフィン、サッカー(フットサルを含む)、柔道、水上スキー、スキー、相撲、ホッケー、ラグビー、レスリング など |
なお、スキューバダイビングや宿泊を伴う活動など、特に危険度が高いと判断される活動については、引受対象外となっています。
一方、パンフレットに記載がないスポーツが対象となることもありますので、事前に損保ジャパンに確認してみてくださいね。
補償内容・保険金額・区分別の保険料例
先ほど見てきた活動区分に応じて、保険金額と保険料が設定されています。
各区分の特徴を詳しく見ていきましょう。
補償内容 | A区分 (30円/日) |
B区分 (150円/日) |
C区分 (300円/日) |
---|---|---|---|
死亡・後遺障害 (団体割引なし) |
455万円 | 460万円 | 457万円 |
死亡・後遺障害 (団体割引5%) |
484万円 | 503万円 | 504万円 |
入院保険金日額 | 4,000円 | 4,000円 | 4,000円 |
通院保険金日額 | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 |
A区分
A区分は1日1名あたり30円と最も手頃な保険料で、死亡・後遺障害保険金額は団体割引なしの場合で455万円、5%の団体割引が適用されると484万円となります。
日常的なレクリエーション活動に適した補償水準です。
B区分
B区分は1日1名あたり150円で、よりアクティブな活動に対応した補償を提供します。
死亡・後遺障害保険金額は団体割引なしで460万円、5%割引適用時は503万円まで増額されます。
C区分
C区分は1日1名あたり300円と最も保険料が高めですが、リスクの高いスポーツに対応した充実した補償を実現。
死亡・後遺障害保険金額は団体割引なしで457万円、5%割引適用時は504万円です。
なお、入院保険金日額は4,000円、通院保険金日額は2,000円と、すべての区分で共通の給付水準となっています。
入院や通院が必要となる事故の際も、活動の種類に関わらず安定した補償を受けることができます。
ケガの補償
レクリエーション補償プランでは、活動中の急激かつ偶然な外来の事故によるケガを幅広く補償します。
参加者が安心して活動に取り組めるよう、入院から通院まで手厚い補償内容となっています。
死亡・後遺障害の補償
万が一の事態に備えた死亡保険金と後遺障害保険金が用意されています。
事故発生日から180日以内の死亡・後遺障害が対象となり、後遺障害の場合は、その程度に応じて4%から100%の保険金を支給。
既に後遺障害保険金を受け取っている場合は、死亡保険金からその分が差し引かれます。
入院・手術の補償
入院保険金は入院初日から日額4,000円が支給されます。
さらに、手術を受けた場合は手術保険金として、入院中の手術は入院保険金日額の10倍(4万円)、外来での手術は5倍(2万円)が支給されます。
事故発生日から180日以内の手術が対象で、1事故につき1回の手術が補償対象となります。
通院の補償
通院1日につき2,000円が支給され、最長90日まで受け取ることができます。
また、骨折や脱臼などで通院できない場合でも、医師の指示でギプスを装着した日数分が支給される配慮がなされています。
なお、食中毒による症状も補償対象となるため、バーベキューや料理教室などの飲食を伴う活動でも安心です。
通院中に症状が悪化して入院が必要になった場合でも、それぞれの補償が適用されます。
賠償責任の補償
損保ジャパンの1日スポーツ保険には、賠償責任に対する補償は含まれていません。
主催者の賠償責任については、別途施設賠償責任保険などへの加入を検討する必要があります。
熱中症危険補償特約
1日スポーツ保険に、熱中症危険補償特約を付帯することができます。
夏季の運動会やスポーツ大会など、熱中症のリスクが高い活動でも安心です。
熱中症危険補償特約の補償対象となる症状は以下の通り。
- 死亡・後遺障害
- 入院治療
- 手術
- 通院治療
この特約により、急激かつ偶然な外来の事故だけでなく、熱中症による症状も通常のケガと同様の保険金額で補償されます。
その他の特約
損保ジャパンの1日スポーツ保険には、活動をより安心して実施できるよう特約が用意されています。
行事の順延に関する特約
屋外での活動は天候に左右されやすいものです。
この特約は、そんな主催者の悩みに応える内容となっています。
- 契約時に自動的にセットされる特約
- 1か月以内であれば、順延日に保険期間を自動変更
- 雨天時や施設都合による順延に対応
- 追加の手続きや保険料は不要
運動会やスポーツ大会など、屋外イベントの開催には欠かせない特約と言えるでしょう。
細菌性食中毒・ウイルス性食中毒補償
飲食を伴うレクリエーション活動も多いため、食中毒への備えも重要です。
- 急激かつ偶然な事故として扱われる
- 一度に複数の参加者が発症した場合も対応
- バーベキューや料理教室などの飲食を伴う活動でも安心
食事を提供する場合でも、主催者は安心して運営に専念することができますね。
団体割引でお得に補償!
大人数が参加するスポーツ大会やイベントの主催者の方に朗報です。
損保ジャパンの1日スポーツ保険では、参加者が多いほどお得になる団体割引制度を用意しています。
団体割引率 | 0% | 5% | 10% | 15% | 20% |
---|---|---|---|---|---|
参加人数要件 | 20名以上 | 50名以上 | 500名以上 | 1,000名以上 | 3,000名以上 |
最低保険料 | 1,000円 | 2,000円 | 50,000円 | 100,000円 | 300,000円 |
たとえば、町内会の運動会で50名以上の参加者が見込まれる場合、5%の団体割引が適用されます。
Aランク(お花見やバーベキューなど)なら1名あたり30円が割引後は約28.5円に、Bランク(運動会や軟式野球など)なら150円が約142.5円になります。
ただし、最低保険料にも注意が必要です。
保険料の総額は以下のいずれか高い方となります。
- 参加人数×保険料×(1-割引率)の合計額
- 割引率に応じた最低保険料(例:5%なら2,000円)
学校行事や地域のスポーツ大会など、大人数での開催を予定されている方は、ぜひ団体割引の適用をご検討ください。
参加者全員の安全を守りながら、保険料も節約できる賢い選択になるはずです。
なお、具体的な保険料のシミュレーションについては、損保ジャパンのカスタマーセンターに気軽に相談しましょう。
記事のまとめ
スポーツやレクリエーション活動では、どんなに注意を払っていても予期せぬ事故が起こる可能性があります。
ソフトボールやバドミントンのような、一見リスクが少なそうなスポーツでも、突発的なケガや熱中症のリスクは存在するのです。
また、活動中の捻挫や打撲が、入院や通院を必要とする大きな事故につながることも。
損保ジャパンの1日スポーツ保険は、1日1名あたり30円からという手頃な保険料で、参加者全員の安全を守ることができます。
20名以上の団体なら加入できるため、町内会の運動会やスポーツサークルの練習会、学校の課外活動など、さまざまな場面で活用できます。
スポーツ・レクリエーション活動を主催する際は、参加者が安心して楽しめる環境づくりの一環として、ぜひスポーツ保険の加入を検討してみてください。
「もしも」の時の備えがあれば、主催者も参加者も、より一層活動を楽しむことができるはずです。