スポーツやサークル活動を安心して楽しむために、適切なスポーツ保険への加入は必須と言えます。
怪我や事故は予期せず起こるもの。
特にチームでスポーツを行う場合、メンバー全員の安全を守るための備えが重要です。
この記事では、チームで加入するのにおすすめの団体スポーツ保険について詳しく解説します。
保険選びのポイントから具体的な商品比較まで、わかりやすくご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
まずチェック!スポーツ保険の選び方とは?
スポーツ保険を選ぶ際には、以下の4項目に注目して検討することをおすすめします。
- 対象種目
- 補償内容
- 費用と補償範囲のバランス
- 年間契約/1日単位
適切な保険を選ぶことで、万一の事故やケガの際に十分な補償を受けることができます。
それぞれ具体的に見ていきましょう。
対象種目
まず確認すべきは、チームが行うスポーツ種目が保険の対象になっているかどうかです。
スポーツ保険は、対象となるスポーツ種目によって大きく分類されることがあります。
チームで行うスポーツの危険度によって、保険料が異なったり、特別な区分になったりする場合があります。
特に危険度の強いスポーツを行う場合は、その種目が対象に含まれているかを必ず確認しましょう。
例えば、通常の団体スポーツ保険ではカバーされないスキーやスノーボードなどは、特別区分や追加オプションが必要になるケースがほとんどです。
一般的なスポーツ種目の分類例
- 一般スポーツ(標準的な危険度)
・野球、サッカー、バスケットボール、バレーボール、テニス
・ジョギング、水泳、体操、ダンス
・ウォーキング、ヨガ - 危険度の高いスポーツ(特別扱い)
・スキー、スノーボード
・アメリカンフットボール、ラグビー
・空手、柔道などの格闘技
・山岳登山、ロッククライミング - 超危険スポーツ(対象外となる場合も)
・スカイダイビング、バンジージャンプ
・モータースポーツ
・ハンググライダー
補償内容
対象種目の次に重要なのが補償内容です。
スポーツ保険の主な補償内容には以下のようなものがあります。
傷害保険(ケガの補償) | 賠償責任保険 | その他の補償 |
---|---|---|
・死亡/後遺障害保険金 ・入院保険金(日額) ・手術保険金 ・通院保険金(日額) |
・対人賠償(他人にケガをさせた場合) ・対物賠償(他人の物を壊した場合) |
・熱中症や食中毒の補償 ・突然死葬祭費用 ・用具・用品の損害 |
特にチームスポーツでは、賠償責任保険が重要です。
例えば、野球の練習中に打球が民家の窓ガラスを割ってしまった場合や、サッカーの試合中に相手チームの選手にケガをさせてしまった場合など、損害賠償責任が発生する可能性があるため、それらをカバーできる保険への加入はおすすめだといえます。
熱中症の補償も忘れてはいけないポイントです。
夏場の屋外スポーツでは熱中症のリスクが高まります。熱中症が補償対象に含まれているかも確認しましょう。
さらに、入院・通院の補償日数にも注意が必要です。
長期の治療を要するケガの場合、補償日数が短いと十分な保障を受けられない可能性があります。
費用と補償範囲のバランス
保険は「費用対効果」のバランスが大切です。
保険料の掛金が安くても補償内容が不十分だと、いざというときに困ることになります。
逆に、過剰な補償内容で保険料が高すぎると、チームの経済的負担が大きくなります。
費用と補償範囲のバランスを考える際のポイントには以下の4つが挙げられます。
- チームの活動頻度
・週に何回活動する?
・年間の活動日数はどれくらい? - 活動内容の危険度
・接触プレーが多い?
・高強度の活動?軽度の活動? - メンバーの年齢層
・子どもが中心?大人が中心?
・シニア層は含まれる? - 予算
・チーム全体の予算はどれくらい?
・チームメンバー1人あたりの負担可能額はどれくらい?
例えば、週1回の軽度な活動が中心の高齢者サークルと、週5回ハードな練習をする競技志向の学生チームでは、必要な補償内容は大きく異なります。
一般的には、1人あたり年間1,000円〜2,000円程度で、基本的な傷害保険と賠償責任保険がカバーされるタイプの保険が費用対効果のバランスが良いでしょう。
年間契約/1日単位
保険の契約期間も重要なポイントです。
スポーツ保険を大きく分けると「年間契約型」と「短期契約型(1日単位)」の2種類があります。
チームの活動スタイルに合わせて、最適な契約タイプを選びましょう。
例えば、定期的に活動するサッカーチームなら年間契約が適していますが、年に数回だけ開催される地域のスポーツイベントの運営なら1日単位の保険の方が経済的です。
それぞれのメリットやデメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット | 向いているケース | |
---|---|---|---|
年間契約型 | 1年間の活動をまとめてカバー、手続きが1回で済む、1日あたりの保険料が割安 | 活動頻度が少ない場合はコスト高になる可能性がある | 定期的に活動を行うチーム・サークル、クラブチームなど |
短期契約型 | 必要な日だけ加入できる、イベント単位での加入が可能 | その都度申し込みが必要、頻繁に活動する場合は手間とコストがかかる | 不定期の活動、年に数回のイベント運営、単発の大会参加など |
チームで加入するのにおすすめの団体スポーツ保険3選
ここからは、チームで加入するのにおすすめの団体スポーツ保険を3つご紹介します。
それぞれの特徴や補償内容を詳しく解説しますので、それぞれのチームに事情に適した保険選びの参考にしてください。
スポーツ安全保険(スポーツ安全協会)
スポーツ安全保険は、公益財団法人スポーツ安全協会が提供する保険で、スポーツチームや地域活動団体に広く採用されています。
サッカー、野球、テニスなどのスポーツから、文化活動やボランティアまでカバー。
最低4名以上のアマチュア団体が加入可能です。オンライン手続きにも対応しています。
スポーツ安全保険は年単位での契約となるため、定期的に活動するアマチュアチームやクラブチームなどには特に最適な保険です。
特長
- 4名以上のアマチュアスポーツ団体・サークルであれば加入可能
- スポーツだけでなく、文化活動や地域活動も対象
- コストパフォーマンスが非常に高い
- 簡単な手続きで加入できる
補償内容(C区分)
例えば、C区分(高校生以上~64歳以下)の補償内容は以下の通りとなります。
金額 | |
---|---|
死亡 | 2,000万円 |
後遺障害 | 最高3,000万円 |
入院日額 | 4,000円 |
通院日額 | 1,500円 |
賠償責任保険 | 最高5億円 |
突然死葬祭費用保険 | 180万円 |
2025年度スポーツ安全保険あらまし | 公益財団法人スポーツ安全協会
https://www.sportsanzen.org/hoken/grjkkl0000000kre-att/2025_aramashi.pdf
レクリエーション保険(あいおいニッセイ同和損保)
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社が提供する「レクリエーション保険」は、1日単位で加入できる手軽さが特徴の団体向け保険です。
熱中症や賠償責任保険についてもカバーしており、万が一の事故があったときの強い味方となるでしょう。
特長
- 1日単位で加入可能
- 幅広いチームスポーツ種目をカバー
- ネットから簡単に申し込み可能(前日でもOK)
補償内容(スタンダードプラン)
例えば、サッカー大会を運営すると仮定して、スタンダードプランに加入した場合の補償内容は以下の通りとなります。
金額 | |
---|---|
死亡・後遺障害 | 500万円 |
入院日額 | 5,000円 |
通院日額 | 3,000円 |
手術 | 入院保険金日額の10倍(入院中以外は5倍) |
ネットで簡単!レクリエーション傷害保険 - あいおいニッセイ同和損保 | みんレク
https://xn--cbkxbye7k.com/lp/
1DAYレジャー保険(三井住友海上)
1DAYレジャー保険は、24時間単位で加入できる保険で、スポーツイベントやレジャーに適しています。
セブンイレブンのマルチコピー機で手続きできる手軽さが特徴。
団体加入も可能で、主催者がチーム全員をまとめて契約できます。
特長
- コンビニで手軽に加入が可能
- 低コストで必要な補償を提供
- ゴルフ向けやハイキング向けなどのサービスもあり
補償内容(スタンダードプラン)
レジャー全般を補償するベーシックプランだと以下のような補償範囲が適用されます。
金額 | |
---|---|
死亡 | 300万円 |
入院一時保険金 | 9万円 |
骨折時一時保険金 | 9万円 |
日常生活賠償保険金 | 1億円 |
救援者費用等保険金 | 200万円 |
1DAYレジャー保険 三井住友海上
https://www.macearthgroup.jp/ins/oneday/
記事のまとめ

セブンイレブンから加入できる1DAYレジャー保険の概要
スポーツ活動には常にケガや事故のリスクがつきものです。
チームでスポーツを楽しむ際には、適切な保険に加入することで安心して活動することができます。
特に団体で活動する場合は、メンバー全員の安全を守るために適切な保険に加入することをおすすめします。
スポーツ保険はこの記事で紹介したおすすめ商品以外にも、様々なサービスやプランが販売されていますので、これから加入を検討される方はぜひ調べてみてくださいね。