スポーツ保険

子供の団体活動におすすめのスポーツ保険は?部活や少年団で使える保険を紹介

子供の安全な活動のために、団体で入るスポーツ保険を徹底解説

子供の団体活動におすすめのスポーツ保険は?部活や少年団で使える保険を紹介

「子供に思いっきりスポーツをさせたいけど、ケガが心配…」

「少年団の活動、もしも事故が起きたら…」

そんな保護者の方々の不安は尽きないものです。

でも、子供の成長に欠かせない団体スポーツ活動。

大切なのは、スポーツ活動を制限することではなく、適切な備えをすることではないでしょうか。

この記事では、子供の団体活動に関するスポーツ保険について、その重要性から、おすすめの保険まで、保護者の皆様の不安を解消するポイントを詳しくご紹介します。

子供の団体活動に必要なスポーツ保険とは

子供の団体活動に必要なスポーツ保険とは

子供たちの健全な成長に欠かせない部活動や少年団などの団体スポーツ活動。

しかし、活動中の思わぬケガや事故に備えることも重要です。

そこで加入をご検討いただきたいのが、子供の団体活動をサポートするスポーツ保険です。

適切な団体スポーツ保険に加入することで、活動中の事故やケガに対する補償を受けることができ、子供たちも保護者も安心して活動に取り組むことができます。

団体活動中のケガや事故のリスク

子供の団体活動では、さまざまなリスクが潜んでいます。

特に多いのが、練習中の転倒や衝突によるケガです。

また、道具や用具による怪我、熱中症などの体調不良にも注意が必要です。

団体活動ならではのリスクとして、他の参加者との接触事故や、施設・設備の破損による賠償責任も発生する可能性があります。

さらに、移動中の事故や、合宿時の様々なトラブルなど、活動に付随するリスクも考慮する必要があるでしょう。

スポーツ保険の重要性

団体活動中の不測の事態に備えるため、スポーツ保険への加入は不可欠です。

子供の場合、以下のような成長期特有の身体的特徴から、予期せぬケガのリスクが高くなります。

  • 骨の成長に対して筋肉や腱の発達が追いつかず、バランスを崩しやすい
  • 急成長期には体の重心が変化し、普段の動作でも転倒しやすくなる
  • 関節や骨の結合部が柔らかく、捻挫や脱臼のリスクが高い
  • 運動能力の個人差が大きく、団体での活動時に接触事故が起きやすい

また、団体活動では個人の責任だけでなく、団体としての賠償責任も問われる可能性があるため、適切な補償内容のスポーツ保険に加入することが重要です。

治療費や賠償金を軽減でき、保護者の安心感にもつながります。

スポーツ保険といえば「スポーツ安全保険」

スポーツ安全保険

子供の団体活動におけるスポーツ保険と言えば、真っ先に挙げられるのが「スポーツ安全保険」。

このスポーツ安全保険は、公益財団法人スポーツ安全協会が運営する4名以上のアマチュアの団体・グループを対象とした補償制度です。

子供のスポーツ活動はもちろん、文化活動やボランティア活動など、幅広い団体活動をカバーしており、安い掛金で充実した補償を受けることができます。

スポーツ安全保険の特徴と補償内容

スポーツ安全保険の最大の特徴は、傷害保険、賠償責任保険、突然死葬祭費用保険の3つの補償がセットになっていることです。

各補償内容は以下の通り。

傷害保険 ・急激で偶然な外来の事故によるケガを補償
・熱中症や細菌性・ウイルス性食中毒も対象
・死亡、後遺障害、入院、手術、通院に対する保険金支払い
賠償責任保険 ・他人にケガをさせたり、他人の物を壊したことによる法律上の賠償責任を補償
・団体活動中および往復中の事故が対象
突然死葬祭費用保険 ・急性心不全、脳内出血などによる突然死に対し、親族が負担した葬祭費用を補償

これらの補償により、子供の団体活動中の様々なリスクに対応可能です。

子供が思い切りスポーツに打ち込める環境づくりはもちろん、保護者としても万が一の際の経済的な不安を軽減できるため、安心して子供の成長を見守ることができるのではないでしょうか。

この補償内容の充実さから、実際に多くの部活動や少年団でスポーツ安全保険が活用されています。

加入対象と掛金

加入対象と掛金

スポーツ安全保険は、4名以上のアマチュアの団体・グループであれば加入できます。

  • A1区分(子ども・中学生以下):800円
  • AW区分(子ども・中学生以下、個人活動も補償):1,450円
  • C区分(高校生以上64歳以下、スポーツ活動):1,850円
  • D区分(全年齢対象、危険度の高いスポーツ活動):11,000円

なお、特別支援学校高等部の生徒は、年齢に関係なく「子供」扱いとなり、A1区分またはAW区分での加入となります。

年度途中で加入する場合でも、補償の終期は当該年度の最終日(3月31日午後12時)までとなり、年間掛金での加入となります。

月割り、日割りはありませんので、加入のタイミングに注意が必要です。

また、子供が複数の団体に所属している場合は、団体ごとに加入する必要があります。

補償される活動範囲

スポーツ安全保険で補償される活動範囲は以下の通りです。

団体での活動中 団体の管理下における活動中の事故
例:練習中、試合中、合宿中のケガや事故
往復中 団体が指定する集合・解散場所と自宅との通常の経路往復中の事故
例:練習場所への行き帰りの交通事故

スポーツ安全保険の補償対象となるのは、加入手続きを行った団体の活動に関する日本国内での事故。

ただし、学校管理下の活動は補償対象外となるため、学校が部活動を管轄している場合は注意が必要です。

スポーツ安全保険は、子供の団体活動に幅広く対応し、手頃な掛金で充実した補償を提供する保険制度です。

団体の規模や活動内容に応じて適切な加入区分を選択することで、子供たちの安全な活動をサポートすることができます。

部活動や少年団に!子供の団体活動向けおすすめスポーツ保険3選

部活動や少年団に!子供の団体活動向けおすすめスポーツ保険3選

子供の団体活動で利用できるスポーツ保険は、スポーツ安全保険だけではありません。

部活動や少年団など、子供の団体スポーツ活動に適したスポーツ保険は他にもあります。

ここでは、以下3つの子供の団体活動向けおすすめスポーツ保険を紹介します。

子供の団体活動におすすめ!

  • レクリエーション傷害保険(あいおいニッセイ同和損保)
  • イベント共済(JA共済)
  • レクリエーション補償プラン(損保ジャパン)

スポーツ安全保険が年単位での契約に限定されているのに対し、この3つのスポーツ保険は1日単位での加入となります。

各スポーツ保険の特徴や補償内容を簡単に紹介していきますので、お子様の活動に最適なスポーツ保険を選ぶ際の参考にしてくださいね。

レクリエーション傷害保険(あいおいニッセイ同和損保)

あいおいニッセイ同和損保:レクリエーション傷害保険

あいおいニッセイ同和損保のレクリエーション傷害保険は、子供の団体活動に適した特徴を持っています。

ポイント

  • 行事参加中のケガはもちろん、熱中症や食中毒による入院、通院、万が一の死亡・後遺障害も補償
  • 補償範囲は行事参加中だけでなく、自宅を出発してから帰宅するまでをカバー
  • 天災危険補償特約(有料オプション)で地震や津波によるケガも補償可能

主な補償内容

  • 死亡・後遺障害保険金
  • 入院保険金
  • 手術保険金
  • 通院保険金

あいおいニッセイ同和損保のレクリエーション傷害保険の大きな特徴は、熱中症や食中毒の補償が標準で含まれている点です。

子供の団体スポーツ活動では、特に夏場の熱中症リスクが高いため、この補償は重宝するのではないでしょうか。

また、自宅出発から帰宅までをカバーする広い補償範囲も、保護者の安心につながります。

イベント共済(JA共済)

JA共済(農協):イベント共済

JA共済のイベント共済は、子供の団体活動に適した低コストで柔軟な共済です。

このサービスは厳密にはスポーツ保険とは異なる「共済」という位置づけですが、子供のスポーツ中の事故によるけがを補償するものとして紹介させていただきます。

ポイント

  • イベント傷害共済とイベント賠償責任共済の2種類があり、単独または組み合わせて加入可能
  • 最低10人から加入可能で、少人数の団体活動にも対応
  • 1名1日あたり12円からという低コストな掛金

主な補償内容

イベント傷害共済 ・死亡共済金
・後遺障害共済金
・入院共済金
・通院共済金
イベント賠償責任共済 ・最高5,000万円までの賠償責任補償

JA共済のイベント共済の特徴は、その柔軟性と低コスト。

傷害と賠償責任を別々に選択できるため、団体の実情に合わせた加入が可能です。

また、最低加入人数が10人からと少ないため、小規模な少年団などにも適しています。

レクリエーション補償プラン(損保ジャパン)

損保ジャパン:レクリエーション補償プラン

損保ジャパンのレクリエーション補償プランは、20名以上の団体向けのオーソドックスなスポーツ保険です。

ポイント

  • 行事の種類によって3つの区分(A・B・C)があり、リスクに応じた補償が可能
  • 熱中症危険補償特約と細菌性食中毒およびウイルス性食中毒補償特約が標準でセット
  • 団体割引が適用可能で、大人数の加入でよりお得に

主な補償内容

  • 死亡・後遺障害保険金
  • 入院保険金
  • 手術保険金
  • 通院保険金

損保ジャパンのレクリエーション補償プランの特徴は、行事の種類に応じた3つの区分があること。

例えば、軟式野球やマラソンはB区分、サッカーや柔道はC区分というように、スポーツの危険度に応じて適切な補償を選択できます。

団体スポーツ保険初心者の方は、まずはこの保険から初めてみても良いかもしれません。

今回紹介した3つのスポーツ保険は、それぞれ特徴が異なるため、団体の規模や子供たちの活動内容、予算に応じて最適なものを選択することが重要です。

子供の安全を守り、保護者が安心して団体活動を応援できるよう、適切なスポーツ保険を選択しましょう。

記事のまとめ:子供の安全な団体活動のためにスポーツ保険に加入しよう

記事のまとめ:子供の安全な団体活動のためにスポーツ保険に加入しよう

子供の団体スポーツ活動には、常にケガや事故のリスクが伴います。

しかし、だからこそ子供たちの挑戦する気持ちや成長する機会を制限するのではなく、適切なスポーツ保険に加入することで、安全に活動できる環境を整えることが大切です。

掛金は年間数千円程度から加入できる保険も多く、万が一の際の医療費や賠償金を考えれば、決して高額な支出ではありません。

お子様が安心して団体活動に打ち込めるよう、まずは団体の実情に合ったスポーツ保険選びから始めてみませんか。

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