大学生活では、ゼミ合宿やサークル旅行など、屋外でのイベントを企画する機会も多いでしょう。
一方で、イベントの企画を進める幹事の方からは、安全面に関して次のような声もよく聞かれます。
「大学生のイベントに、レクリエーション保険って本当に必要なのかな?」
「万が一、参加者がケガをしたら、レクリエーション保険で補償されるんだろうか?」
「自分たちの企画に合った保険の選び方や、簡単な申し込み方法が知りたい。」
大学生のイベントでは、どれだけ入念に準備をしても、予期せぬケガやトラブルは起こりうるものです。
自分たちのイベントに適したレクリエーション保険を選び、正しく活用することが大切です。
この記事では、大学生のイベント企画者が抱えるレクリエーション保険の疑問について、分かりやすく解説します。
- レクリエーション保険の必要性(事故事例や主催者の責任)
- 大学生向けレクリエーション保険の選び方と比較ポイント
- ネットで完結する簡単な申し込み方法
ゼミ合宿やサークル旅行、スポーツ大会など、参加者全員が心から楽しめるイベントにするために、レクリエーション保険の役割と選び方をしっかり確認しておきましょう。
大学生のイベントにレクリエーション保険は本当に必要?
そもそも、大学生のイベント開催時にレクリエーション保険は本当に必要なのでしょうか?
ここでは実際の事故事例や主催者が負う責任を基に、レクリエーション保険の本当の必要性を分かりやすく解説します。
他人事じゃない!ゼミやサークルで実際に起きた事故事例
大学のイベントでは、急性アルコール中毒による死亡事故から、活動中のトラブル、備品の破壊まで、様々な事故が実際に起きています。
特に深刻なのはお酒に関する事故です。
過去の裁判では、飲み会で仲間が亡くなった際に、同席していた大学生たちに数千万円もの賠償が命じられたケースもあります。
こうした悲劇は、「酔いつぶれて寝ているだけ」といった油断から救急車を呼ぶのが遅れるなど、ささいな判断ミスが原因になることも少なくありません。
また、飲み会以外でも、合宿先の旅館の備品を壊してしまったり、スポーツ中に大きなケガをしたりする可能性もあり、どんなイベントにもリスクは潜んでいると考えた方がよいでしょう。
※参照 サークルで一気飲み後に急死 同席学生らに4200万円の賠償命令 | 朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASR3Z43F1R3XPTIL00R.html
幹事じゃなくても責任がある?イベント主催者の法的リスク
イベントで事故が起きた場合、主催者(幹事)は「参加者の安全を守る義務(安全配慮義務)」を怠ったとして、数千万円もの高額な賠償責任を問われる可能性があります。
驚くべきことに、この責任は「幹事」という肩書がなくても発生します。
過去の裁判では、お酒を飲むことを煽ったり、酔いつぶれた仲間を「面倒を見る」と引き受けたりした学生も、救護を怠ったとして責任を問われました。
良かれと思って介抱した行為が、法的には「安全の全責任を引き受けた」と見なされかねません。
また、「事故は自己責任」という念書も、主催者側に明らかな落ち度があれば法的に無効とされることが多いです。主催者の責任は、想像以上に重いものなのです。
※参照 スポーツイベントでの事故における主催者の責任 | スポーツ法政策研究会
http://sports-law-seisaku.jp/cgi/upload/thesis/53/file.pdf
※参照 契約トラブルから身を守るために、知っておきたい「消費者契約法」 | 政府広報オンライン
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201803/3.html
レクリエーション保険が「お守り」になる理由
主催者が負うことになる重い責任や、万が一の金銭的なリスクに備える上で役立つのが「レクリエーション保険」です。
レクリエーション保険は、単にケガの治療費を補償するだけのものではありません。もしもの時に発生しうる高額な賠償金や、友人間の気まずい金銭トラブルを防ぎます。
また、「どうしよう…」というパニックで正しい判断ができなくなるような、事故が引き起こす二次的な問題から自分たちを守る手段にもなります。
イベントを安心して成功させたいと考える主催者にとって、知っておきたい備えの一つです。
レクリエーション保険の補償内容と賢い選び方
いざレクリエーション保険に入ろうと思っても、「どんな補償があるの?」「どうやって選べばいいの?」と迷ってしまいませんか?
ここでは、レクリエーション保険の具体的な補償内容と、大学生のイベントに合った保険を選ぶための賢い方法を解説します。
主な補償は「参加者のケガ」と「主催者の賠償責任」
レクリエーション保険には、主に「参加者のケガへの補償」と「主催者の賠償責任への補償」という2つの役割があります。
イベント中に参加者が転んでケガをした場合の治療費などをカバーするのが「傷害補償」です。
そしてもう一つ、主催者にとって非常に重要なのが「賠償責任補償」。
例えば、イベントで会場の備品を壊してしまったり、通行人にケガをさせてしまったりした際の損害賠償を補償してくれます。
さらにレクリエーション保険によっては、特約を追加すれば、夏場のイベントで起こりがちな熱中症や、バーベキューでの食中毒といったリスクにも備えることが可能です。
イベントに合った保険を選ぶポイント
適切なレクリエーション保険を選ぶには、イベントの内容と補償のバランスを見極めることが大切です。
保険選びで失敗しないために、以下の3つのポイントを確認しましょう。
①イベントの危険度 | スポーツなどケガのリスクが高い活動ほど、保険料は上がります。(例:会議・文化祭 < 球技大会・スキー) |
---|---|
②宿泊の有無 | 日帰りのイベントが対象です。(※宿泊を伴う場合は対象外となる保険が一般的) |
③補償額と保険料 | 保険料の安さだけではなく、主催者自身を守る「賠償責任」の補償額を十分に設定する |
この中でも、特に②と③は見落としがちなポイントです。
宿泊なのにレクリエーション保険に入ってしまったり、保険料を安くするために賠償責任の補償を外してしまったりすると、いざというときに補償が受けられないおそれがあります。
※参照 レクリエーション保険 | みんレク
https://xn--cbkxbye7k.com/lp02/
加入方法の比較 | ネット・大学生協・共済のどれがいい?
大学生がレクリエーションを開催する際、保険に加入する方法は主に3つ考えられます。
しかし、それぞれ性質が大きく異なるため、イベント主催者の目的と合っているかを正しく理解することが重要です。
比較項目 | ネット申し込み型保険 | 大学生協 | 共済 |
---|---|---|---|
申し込み方法 | Webサイトで完結 | 生協窓口で書類提出・郵送 | 窓口・郵送(個人加入のみ) |
手軽さ | ◎(24時間、前日まで可) | △書類提出が必要で手間がかかる | ×(団体加入不可) |
メリット | 手軽でスピーディー | 対面などで相談できる安心感 | 掛金が割安(個人として) |
デメリット | 対面で相談できない | 手間がかかり、組合員資格が必要な場合も | イベント主催者としては利用不可(団体加入できず、主催者の賠償責任も対象外) |
大学生協は対面で相談できる点は安心ですが、手続きに手間がかかり、組合員資格が必要な場合があるため、学外の友人が参加するイベントには不向きです。
他方、個人向け共済は掛金は割安ですが、イベント単位での団体加入ができず、主催者の賠償責任も補償対象外です。
レクリエーション保険の代わりにはなりません。
そのため、イベントの主催者としては、手軽さと補償内容のバランスが良い「ネット申し込み型保険」が最も有力な選択肢となるでしょう。
※参照 加入手続きの流れ | coop学生総合共済
https://kyosai.univcoop.or.jp/guidance/flow.html
※参照 生協は、原則として「組合員以外の者にその事業を利用させることができない」 | 全国大学生活協同組合連合会
https://www.univcoop.or.jp/info/faq.html#:~:text=%EF%BC%88%E4%B8%80%E9%83%A8%E3%81%AB%E3%80%81%E7%94%9F%E5%8D%94%E3%81%8B%E3%82%89,%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%81%93%E3%82%8D%E3%82%82%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
※参照 個人賠償責任保険 | coop学生総合共済
https://coopkyosai.coop/thinking/lineup/baisyou/
【具体例で比較】大学生におすすめのレクリエーション保険
ここでは、大学生の皆さんが重視したいポイント別に、おすすめのレクリエーション保険を具体的に比較して解説します。
手軽さ重視なら|ネット申し込み完結型の保険(例:みんレク)
とにかく手軽に、早く手続きを済ませたいなら、ネットで全てが完結する保険がおすすめです。
たとえば、「みんレク」のレクリエーション保険なら、24時間いつでもスマートフォンやPCから申し込みができます。
ウォーキングやお楽しみ会といった危険度の低いイベントの場合、補償内容に応じて3つのプランから選べます。
プラン名 | 料金例(1人あたり) |
---|---|
ライト | 約29円 |
スタンダード | 約50円 |
プレミアム | 約75円 |
1人あたり約29円からと、非常に手頃な価格で加入できるのが大きな魅力です。ケガだけでなく、熱中症や食中毒も補償の対象となります。
※参照 みんレク | レクリエーション保険
https://xn--cbkxbye7k.com/lp02/
安心感重視なら|大学生協の共済・保険
保険の契約に少し不安があり、専門家に相談しながら決めたい、という方には大学生協がぴったりです。
ネット申し込み型が時間や場所を選ばない手軽さが魅力なのに対し、大学生協はキャンパス内の窓口で職員に直接相談できるという、対面ならではの安心感が強みです。
ただし、大学生協の保険は、イベントの主催者や参加者がその大学の生協組合員であることが利用条件の場合がほとんどです。学外の友人が参加するイベントでは使えない可能性があるので注意しましょう。
大学生が気になるレクリエーション保険Q&A
ここでは大学生にもおすすめの、レクリエーション保険についてのよくある質問とその回答をお伝えします。
Q. 大学生協の保険や学生賠償責任保険との違いは?
レクリエーション保険は、イベント主催者が「団体として」加入する保険です。
参加者全員のケガと、主催者が負う賠償責任をイベント期間中のみ補償します。
一方、大学生協の共済などは、学生が「個人として」日常のリスクに備えるもの。目的も補償範囲も全く異なるため、代用はできません。
※参照 保障内容のご案内 | coop学生総合共済
https://kyosai.univcoop.or.jp/procedure/information.html
Q. 県民共済や個人の保険でカバーできないの?
はい、カバーできません。
最も大きな理由は、個人で加入する保険や共済では、イベント主催者としての賠償責任が一切補償されないからです。
もし会場の備品を壊したり、参加者が大ケガをしたりして主催者の責任が問われた場合、個人の保険は使えません。
主催者には参加者全員の安全を守る責任があるため、団体として加入するレクリエーション保険が不可欠です。
Q. 飲み会やオンラインでのイベントも対象になりますか?
結論として、飲み会は対象外、オンラインイベントは条件付きで対象となります。
イベントの種類 | 対象になるか | 簡単な理由 |
---|---|---|
飲み会・懇親会 | × (対象外) | 飲酒による事故は補償されません。 |
オンラインイベント | △ (条件付き) | 主催者の管理下での事故と証明できればOKです。 |
このように、イベントの内容によって判断が分かれます。
企画しているイベントが対象になるか不安な場合は、申し込みの際に保険会社や代理店に確認しておくと安心です。
※参照 飲酒が原因の事故は補償される?レクリエーション保険の補償の範囲を解説 | みんレク
https://xn--cbkxbye7k.com/insurance/drinking-alcohol/
Q. いつまでに申し込む必要がありますか?
ネット申し込みが可能なレクリエーション保険であれば、前日まで申し込みできる場合があります。
たとえば、みんレクは前日23時59分まで申し込みが可能です。
大学生協などの保険に入る場合には入金処理などに時間がかかる場合があり、1か月程度の時間がかかるのが一般的です。
※参照 みんレクLP
https://xn--cbkxbye7k.com/lp02/
※参照 よくいただくご質問 | coop学生総合共済
https://kyosai.univcoop.or.jp/faq_old2022/certificate/news/news_detail_91.html
まとめ
大学生のイベントでは、思わぬケガやトラブルが起きることがあります。どんなに気をつけていても、完全に防ぐことは難しいのが実情です。
だからこそ、主催者や参加者を守る「レクリエーション保険」の備えが大切です。
補償内容や申し込み方法を比べた結果、手軽さと補償のバランスが取れた「みんレク」が特に使いやすい選択肢といえるでしょう。
幹事の的確な保険選びが、参加者全員の思い出を守ります。まずは「みんレク」の公式ページで、保険料シミュレーションを試してみてください。