団体で行事やイベントを開催するときは、参加者全員の補償が得られるレクリエーション保険に加入しておくと安心です。
保険会社のなかには特約を付帯することで施設などの損害賠償に対応した、レクリエーション保険を取り扱っているところもあります。
しかし、レクリエーション保険に加入した経験がないと、どれくらいの掛け金がかかるのか分からずに迷ってしまうこともあるでしょう。
そこで本記事では、レクリエーション保険における掛け金について紹介します。
あわせて保障内容や加入条件などの情報も見ていくので、参考にしてください。
レクリエーション保険の掛け金の相場とは
レクリエーション保険の掛け金は契約する保険会社や補償内容などによって異なりますが、1人あたり1日数十円~数百円で収まる場合がほとんどです。
基本的には補償内容が手厚かったり、開催する行事・イベントの危険度が高かったりすると掛け金が高くなる傾向です。
とにかく掛け金を抑えたい場合は数十円の手頃なレクリエーション保険を選択、掛け金が増えても万が一の事態に備えて補償を手厚くしたいなら数百円のものを選択、といった使い分けができるでしょう。
各保険会社のレクリエーション保険の違いを比較!補償内容・加入条件を案内
レクリエーション保険の掛け金の相場は分かりましたが、加入時は金額だけでなく、補償内容や加入条件にも目を向ける必要があります。
そこでこの章では、各保険会社のレクリエーション保険を案内します。
保険選びに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
あいおいニッセイ同和損保
あいおいニッセイ同和損保が販売するレクリエーション保険(行事参加者の傷害危険補償特約セット普通傷害保険)は、行事・イベントの参加者の平均が1日あたり20人以上である場合に加入できます。
1契約あたりの最低掛け金は1,000円で、金額は行事・イベントの種目を元にした料率で決められます。
A料率 | アーチェリー、いちご狩り、遠足(日帰り)、オリエンテーリング(徒歩によるもの)、海水浴、ゲートボール、工場見学、ゴルフ、ジャズダンス、水泳、ソフトボール、体力テスト、卓球、テニス、なわとび、バドミントン、バレーボール、ボウリング、ヨガ、ラジオ体操 など |
---|---|
B料率 | アスレチック、ウインドサーフィン、運動会、競歩、剣道、サイクリング、ジョギング、スケート、体操競技、なぎなた、軟式野球、納涼船、バスケットボール、日帰りキャンプ、フェンシング、ボディビル、マラソン大会、ヨット教室、陸上競技 など |
C料率 | ラクロス、レガッタ、硬式野球、サッカー、フットサル、サーフィン、水上スキー、スキー、スノーボード など |
また1日あたりの参加者数の条件を満たすと団体割引が適用されるため、通常よりもお得な掛け金で加入できるのもポイントです。
参加者の条件(1日あたり) | 掛け金の割引率 | 最低掛け金 |
---|---|---|
20人以上 | 5% | 1,900円 |
500人以上 | 10% | 45,000円 |
1,000人以上 | 5% | 85,000円 |
3,000人以上 | 20% | 240,000円 |
基本補償は以下の5つですが、特約を付帯することで補償内容を手厚くすることも可能です。
- 死亡保険金
- 後遺障害保険金
- 入院保険金
- 手術保険金
- 通院保険金
例えば、熱中症危険補償特約や食中毒補償特約が用意されています。
損保ジャパン日本興亜
損保ジャパン日本興亜のレクリエーション保険(行事参加者の傷害危険補償特約セット 傷害保険)の掛け金は、以下のとおりです。
区分 | 掛け金 | 保険金額 ※団体割引なしの場合 |
---|---|---|
A | 30円 | 死亡・後遺障害:455万円 入院保険金(日額):4,000円 通院保険金(日額):2,000円 |
B | 150円 | 死亡・後遺障害:460万円 入院保険金(日額):4,000円 通院保険金(日額):2,000円 |
C | 300円 | 死亡・後遺障害:457万円 入院保険金(日額):4,000円 通院保険金(日額):2,000円 |
行事・イベントの例
- A区分…いも堀、いちご狩り、海水浴、ソフトボール大会など
- B区分…運動会、日帰りキャンプ、サイクリング、スケートなど
- C区分…硬式野球、サッカー、フットサル、スキーなど
上表の保険金額は団体割引なしの場合です。
1日あたり50人以上の参加者がいて団体割引が適用されると、死亡・後遺障害の保険金額がアップします(入院保険金・通院保険金は同額)。具体的には以下のとおりです。
- 死亡・後遺障害:455万円→484万円
- 入院保険金:460万円→503万円
- 通院保険金:457万円→504万円
※団体割引率が5%の場合
詳しくは損保ジャパン日本興亜のパンフレットで確認して見ましょう。
三井住友海上
三井住友海上のレクリエーション保険(行事参加者の傷害危険補償特約付普通傷害保険)は1日あたりの参加者が20人以上である場合に加入できます。
レクリエーション保険を契約する際には、参加者全員を把握できる名簿などの提出が必要になるため注意してください。
掛け金は補償対象とする行事・イベントの種類、補償内容によって異なります。ここでは、三井住友海上が公開しているパンフレットに記載された情報を案内します。
まずはレクリエーション保険の補償が適用される行事・イベントの種類を確認しましょう。
掛け金の料率 | 行事・イベントの種類 |
---|---|
A料率 | 海水浴、ゲートボール、工場見学、ジャズダンスゴルフ、なわとび、ボウリング、バドミントンなど |
B料率 | ヨット教室、陸上競技、日帰りのキャンプ、バスケットボール、なぎなた、体操競技、ジョギングなど |
C料率 | レガッタ、硬式野球、ラクロス、フットサル、スノーボード、スキー、サーフィンなど |
掛け金の金額の違いは、下表のとおりです。
掛け金の料率 | プラン1 | プラン2 | プラン3 |
---|---|---|---|
A料率 | 9円 | 23円 | 37円 |
B料率 | 47円 | 111円 | 181円 |
C料率 | 95円 | 221円 | 361円 |
また、ここまでに紹介した2社のレクリエーション保険と同じく、三井住友海上でも団体割引が用意されています。
1日あたりの参加者数の条件と適用される団体割引率を下記にまとめているので、確認してみましょう。
参加者の条件(1日あたり) | 掛け金の割引率 | 最低掛け金 |
---|---|---|
20人以上 | 5% | 1,900円 |
500人以上 | 10% | 45,000円 |
1,000人以上 | 5% | 85,000円 |
3,000人以上 | 20% | 240,000円 |
まとめ
レクリエーション保険の掛け金の相場は、数十円~数百円ほどです。
ただし、補償内容や開催する行事・イベントの種類によって掛け金は増減するため、具体的な金額は保険会社の資料・パンフレットを確認しましょう。
レクリエーション保険に加入すれば、参加者や施設などに損害が出た場合に補償が適用されます。
団体の責任者として万が一の事態に備えられるレクリエーション保険を探してみましょう。