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【いくらもらえる?】人気団体スポーツ保険の保険金額(補償額)を紹介

団体スポーツ保険、いくらもらえるか納得の上で安心のスタートを

【いくらもらえる?】人気団体スポーツ保険の保険金額(補償額)を紹介

団体スポーツ保険は、活動中の事故やケガ、賠償責任に対する補償を提供し、安心して活動に集中できる環境を整えてくれます。

団体スポーツ保険には「スポーツ安全保険」や「レクリエーション保険」といった種類があり、それぞれ補償内容や保険料が異なります。

どの保険が適しているかを判断するためには、補償内容や保険料、さらに「実際にいくらもらえるのか」といった具体的な点を理解することが大切です。

この記事では、団体スポーツ保険の補償内容について、中でも保険金額がいくらもらえるのかを深掘りして詳しく解説します。

団体スポーツ保険の種類と特徴

団体スポーツ保険の種類と特徴

スポーツや文化活動を行う団体にとって、万が一の事故やケガへの備えは欠かせません。

団体スポーツ保険は、活動中の事故による怪我や賠償責任、不幸にも起きてしまった突然死などに対して包括的な補償を提供する保険商品です。

団体スポーツ保険には、主に「スポーツ安全保険」と「レクリエーション保険」の2種類があり、それぞれ特徴的な補償内容を持っています。

スポーツ安全保険

「スポーツ安全保険」は、公益財団法人スポーツ安全協会が運営する団体向けのスポーツ保険です。

4名以上のアマチュアスポーツ団体や文化活動団体が加入でき、比較的安価な掛金で手厚い補償が受けられるのが特徴です。

活動内容や年齢によってA1~D区分まで用意されており、団体活動中だけでなく、活動場所への往復中の事故も補償対象となります。

レクリエーション保険

「レクリエーション保険」は、民間の損害保険会社が提供する団体向けスポーツ保険商品のことで、行事中の参加者のケガや事故を補償する傷害保険です。

1日単位での加入が可能で、さまざまな行事やイベントの開催時に活用できます。

レクリエーション保険では、スポーツ活動のみならず文化活動やボランティア活動なども対象となり、商品によっては主催者側の賠償責任も含めて包括的に補償します。

2つの団体スポーツ保険の違い

2つの団体スポーツ保険の違い

スポーツ安全保険とレクリエーション保険の強みはそれぞれ異なります。

スポーツイベントや大会、練習の開催に際して、スポーツ安全保険とレクリエーション保険のどちらを選ぶべきなのか。

運営主体、加入単位、補償内容という3つの観点から詳しく見ていきましょう。

運営主体による違い

スポーツ安全保険は、公益財団法人スポーツ安全協会が運営する公的な団体スポーツ保険です。

非営利目的で運営されているため掛金が比較的安価で、全国統一の分かりやすい補償内容が特徴です。

また、制度変更が少なく補償内容が安定しているため、継続的な活動を行う団体に適しています。

一方、レクリエーション保険は民間の損害保険会社による団体スポーツ保険商品です。

各社が独自のサービスを付帯させており、補償内容も定期的に見直されて最新のニーズに対応しています。

保険会社に相談しながら加入できるため、団体固有の事情や、スポーツ特有のリスクに応じて柔軟な対応が可能です。

加入単位と使い勝手

まず、スポーツ安全保険は、4名以上の団体を対象とした年間契約が基本です。

年間を通じて定期的に活動する団体や、年間スケジュールが決まっている団体に向いています。

これに対してレクリエーション保険は、1日単位での加入が可能です。

単発のイベントや、不定期な活動を行う団体、参加者の入れ替わりが多い団体にとって使い勝手の良い保険といえます。

必要な時に必要な期間だけ加入できる柔軟性は、多様な活動形態に対応できる大きなメリットです。

補償内容の自由度

スポーツ安全保険とレクリエーション保険の最も大きな違いは、補償内容のカスタマイズ性にあります。

スポーツ安全保険は、シンプルな補償体系で分かりやすく、熱中症や食中毒、活動場所への往復中の事故も自動的に補償されます。

補償内容が標準化されているため、保険料も抑えられるメリットがあります。

一方のレクリエーション保険は、団体ごとに補償内容を調整できます。

保険金額を選べたり、特約をオプションとして付帯することで、補償の範囲を調整できるなど、団体のニーズに合わせた柔軟な設計が可能な商品もあります。

ただし、カスタマイズ性の高さは、保険料に反映されることも考慮する必要があります。

保険選びの決め手となるのは、団体の活動実態と優先順位です。

年間を通じて定期的な活動を行うため、スポーツ保険に掛ける予算を抑えたい場合は、スポーツ安全保険が適しているでしょう。

一方、必要な補償だけ付帯したい場合や、自由に、そして気軽に加入したい場合は、レクリエーション保険を検討してみてくださいね。

スポーツ安全保険はいくらもらえる?

スポーツ安全保険はいくらもらえる?

スポーツ安全保険による補償は、「傷害保険」「賠償責任保険」「突然死葬祭費用保険」の3つで構成されています。

では、万が一何かあった場合、それぞれいくらもらえるのでしょうか。

スポーツ安全保険の場合は、各補償の内容が活動内容や年齢によって細かく区分けされており、実際の事故の状況に応じて適用される保険金額が変わってきます。

以下の表は、A1区分での補償内容と保険金額です。

保険の種類 補償範囲 補償金額 特記事項
傷害保険 死亡・後遺障害 死亡:2,000万円(A1区分) ・熱中症も補償対象
・食中毒も補償対象
・往復中も補償
入院(180日限度) 4,000円/日
通院(30日限度) 1,500円/日
手術 入院中は入院保険金日額の10倍
外来は5倍
賠償責任保険 対人賠償 1名につき1億円限度 ・示談交渉サービスなし
・訴訟費用も補償対象
対物賠償 1事故5億円限度(対人賠償と合算)
突然死葬祭費用保険 ・急性心不全
・脳内出血等による突然死
180万円限度 ・通夜・葬儀・火葬費用
・香典返しも対象
・医療費は対象外

※上記の補償金額は代表的な区分(A1)の場合であり、加入区分によって金額は異なります。

以下で、スポーツ安全保険の各補償内容について紹介します。

傷害保険

団体活動中とその往復中のケガを補償する、スポーツ安全保険の基本の補償です。

死亡・後遺障害の最大2,000万円をはじめ、入通院保険金や手術保険金など、ケガの程度に応じて保険金が支払われます。

特に、熱中症や食中毒による症状も補償対象となる点が特徴です。

賠償責任保険

他人へのケガや物損に対する法律上の賠償責任を補償します。

野球の打球事故やサッカーのボールによる破損など、スポーツ特有の事故に対応。

1事故5億円の補償限度額が設定されており、訴訟費用も補償対象となります。

突然死葬祭費用保険

急性心不全や脳内出血による突然死に対し、180万円を限度に葬祭費用を補償するものです。

通夜・葬儀費用から香典返しまでをカバーし、死亡保険金とは別枠で支払われます。

ただし、医療費は対象外のため、治療費は傷害保険で対応する必要があります。

レクリエーション保険はいくらもらえる?

レクリエーション保険はいくらもらえる?

先述した通り、レクリエーション保険とは、スポーツ、イベント、レクリエーション活動中に参加者が負うケガや事故などのリスクを補償するための団体スポーツ保険です。

保険金額は保険会社や団体スポーツ保険の商品によって異なりますが、一般的に以下のような補償内容が含まれています。

  • 死亡・後遺障害保険金
  • 入院保険金
  • 手術保険金
  • 通院保険金

具体的な補償額は、各保険会社が提供する商品ごとに異なります。

以下は、人気のレクリエーション保険と、その傷害補償の保険金額の例です。

ケガに対する補償額

保険会社 商品名 死亡・後遺障害 入院保険金日額 通院保険金日額 1名1日あたりの掛金
あいおいニッセイ同和損保 ネットで簡単!レクリエーション傷害保険 500万円~1,000万円 3,000円~10,000円 1,000円~5,000円 約29円~約610円
損保ジャパン レクリエーション補償プラン 455万円~504万円 4,000円 2,000円 30円~300円
三井住友海上 レクリエーション傷害補償プラン 100万円~500万円 1,500円~5,000円 1,000円~3,000円 8円~361円
東京海上日動 レクリエーション災害補償プラン 500万円 2,000円 1,000円 24円~241円

賠償責任をカバーできる商品も

レクリエーション保険は、団体の主催者が契約者となり、参加者全員をまとめて契約する団体向けのスポーツ保険です。

スポーツ、イベント、レクリエーション活動中に参加者が負うケガや事故などのリスクを補償します。

これに加え、一部のレクリエーション保険では、第三者への損害賠償責任(対人・対物)も補償可能です。

例えば、東京海上日動が提供するレクリエーション災害補償プラン。

傷害保険と賠償責任保険がセットになったサービスで、賠償責任保険については以下2つのプランから選べます。

  • プラン①主催者が負う賠償責任のみを対象とする場合
  • プラン②主催者および参加者が負う賠償責任を対象とする場合

いずれを選択しても、保険金の支払限度額は対人・対物賠償共通で1事故につき1億円です。

補償額がいくらもらえるかには保険料も関係している?

補償額がいくらもらえるかには保険料も関係している?

補償額と保険料は密接に関連しています。

より良い補償を受けるためには、より高い保険料を支払う必要があることはどなたにもおわかりいただけるのではないでしょうか。

ただし、保険金額がいくらもらえるのか、これが保険料によって必ず決定するわけではありません。

補償額と保険料の関係は、スポーツ保険の種類や補償を提供する保険会社によって異なります。

スポーツ安全保険は加入区分ごと定額

スポーツ安全保険では、加入区分によって補償内容と保険料が決まります。

加入区分は主に年齢と活動内容によって分類されています。

  • A1、A2、C区分:中学生以上の各種スポーツ活動
  • B区分:子供の団体活動(スポーツ含む)
  • D区分:65歳以上の方のスポーツ活動等

各区分における年間一人あたりの保険料は以下のとおりです。

  • A1区分:800円
  • A2区分:1,450円
  • C区分:1,850円
  • B区分:600円
  • D区分:1,200円

例えば、最もオーソドックスなA1区分(中学生以上65歳未満)の場合、年間800円の保険料で以下の補償が受けられます。

  • 死亡保険金:2,000万円
  • 後遺障害保険金:3,000万円(最高)
  • 入院保険金:4,000円/日
  • 通院保険金:1,500円/日

このように、スポーツ安全保険では加入区分ごとに定額の保険料と補償内容が設定されており、個別に補償額を選択することはできません。

レクリエーション保険の場合

レクリエーション保険では、補償を厚くして保険金額が高くなると、保険料も高くなるケースが多いです。

ただし、保険会社によって保険金額および保険料の決定方法が異なります。

以下では、代表的なレクリエーション保険の保険金額の決定方法について、商品と保険会社ごとに紹介していきます。

あいおいニッセイ同和損保はプランごとに補償額が異なる

あいおいニッセイ同和損保のネットで簡単!レクリエーション傷害保険の場合は、他の保険と同様にまずはスポーツの内容によってその危険度から保険料区分を決定します。

料率が決定したら、補償の厚い順に「プレミアム」「スタンダード」「ライト」の3つのプランから、契約者本人が希望のプランを選択する仕組みです。

プランごとに保険料が異なりますので、予算はもちろん、必要な補償を見極めてプランを選択しましょう。

例えば、バスケットボールや運動会の場合の保険料率はB料率(危険度中)となります。

B料率のプランごとの保険金額は以下の通りです。

あいおいニッセイ同和損保:ネットで簡単!レクリエーション傷害保険
プラン プレミアム スタンダード ライト
入院保険金日額 10,000円 5,000円 3,000円
通院保険金日額 5,000円 3,000円 1,000円
脂肪・後遺障害保険金 670万円 335万円 300万円

三井住友海上の保険金額の決定プロセス

  1. 希望する補償内容に基づいて、基本的な保険金額を選択します。
  2. レクリエーションの種類と予想参加者数を考慮します。
  3. 適用される団体割引率を確認します。
  4. 契約方式を選択します。

これらの要素を総合的に考慮して、最終的な保険金額と保険料が決定されます。

三井住友海上の公式パンフレットに掲載されている、レクリエーション傷害補償プランの保険金額例は以下の通りです。

三井住友海上:レクリエーション傷害補償プラン 保険金額の例
プラン 死亡・後遺障害保険金額 入院保険金日額 通院保険金日額
プラン(1) 100万円 1,500円 1,000円
プラン(2) 300万円 3,000円 2,000円
プラン(3) 500万円 5,000円 3,000円

損保ジャパンは死亡・後遺障害保険金のみ変動

損保ジャパンのレクリエーション補償プランは、スポーツやレクリエーションの危険度によって保険料率が決まり、料率ごとに死亡・後遺障害保険金の金額が変動します。

入院保険金と通院保険金については、A~Cのどの料率であっても一律です。

損保ジャパン:レクリエーション補償プラン(傷害保険)
区分 保険料
(1名・1日あたり)
死亡・後遺障害保険金
A 30円 455万円
B 150円 460円
C 300円 457円

東京海上日動はどのプラン・保険料率でも補償は一律

東京海上日動のレクリエーション災害補償プランについては、どの保険料率でも一律の保険金額です。

なお、賠償責任保険の金額は、プラン関係なく1事故につき1億円ですが、補償の範囲が広くなると保険料も高くなります。

東京海上日動:レクリエーション災害補償プラン 賠償責任保険
プラン 保険料
(1名・1日あたり)
プラン①
主催者が負う賠償責任のみを対象とする場合
10円
プラン②
主催者および参加者が負う賠償責任を対象とする場合
50円

記事のまとめ

記事のまとめ

団体スポーツ保険を選ぶ際には、補償内容や保険料を比較するだけでなく、「いくらもらえる」のか具体的な保険金額をしっかり確認することが大切です。

ケガや事故は予期せず起こるものだからこそ、万が一のときに安心できる補償を確保しておくことが重要です。

保険契約を結ぶ前に、自分やチームの活動内容に合った団体スポーツ保険を選び、必要な保障がきちんと得られるか確認しましょう。

安心してスポーツに取り組むための第一歩として、団体スポーツ保険を賢く活用してくださいね。

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